j.unionは、武庫川女子大学本田一成教授と共同で推進する産学連携プロジェクト「K2P2(クミジョ・クミダン パートナーシップ プロジェクト)」(※)の活動成果をまとめた『K2P2白書2024「かわりゆく労働組合の女性と男性」~未来を創るヒントはどこに?~』を発刊した。
本白書は、労働組合における女性役員(=クミジョ)と男性役員(=クミダン)が、立場や価値観の違いを超えて“パートナー”として協力する未来を描くプロジェクト「K2P2」の成果を基にした内容となる。
本白書では、クミジョへのアンケート調査データ、対話型イベントの記録、座談会で交わされた意見などを通じて、労働組合のあり方や役員間のジェンダー協働に関する示唆を提供する。

※「クミジョ・クミダン パートナーシップ プロジェクト」は武庫川女子大学教授本田一成氏とj.unionの登録商標(商標登録第6787599号)
『K2P2白書』主なトピックス(抜粋)
「期待」と「疲弊」が同居するクミジョのリアル
女性役員の増員を65%が肯定的に評価し、83%がその存在を歓迎。一方で、50%が「クミジョならではの疲弊感」、38%が「孤独感」を抱えており、ポジティブな評価の裏に見えにくい葛藤がある。
組合経験はキャリアアップに——でも“次は辞退したい”声も
組合活動を「キャリアアップにつながる」と65%が回答。やりがいも感じられている半面、32%が「自己表現の抑制や無力感」、30%が「次は辞退したい」と答えており、継続へのハードルも浮かび上がる。
ハラスメント被害、最大84.2%にのぼる層も——属性別で顕著な差

全体で約40%がハラスメント被害を経験。その中でも「非大卒×産別役員」の属性では84.2%という数字も明らかになった。