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営業の仕事は「売る」ことなのか? 「Buyer Enablment」をめぐる冒険

2024年7月12日(金)13:00~18:20

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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Sales Tech ホットトピックス

営業DXの新時代を切り拓く「デジタルセールスルーム」とは 「情報蓄積の失敗」の特効薬となるか?

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 あらゆるSales Techが登場する中、近年は「デジタルセールスルーム(DSR)」というソリューションについて耳にすることが増えています。デジタルセールスルームはなぜ注目されているのか、そもそもどのような目的で生まれたのか。売り手と買い手、双方にどのような恩恵をもたらすのか──。米国に在住し、さまざまなSales Techに精通している中谷さんが「いまさら聞けないデジタルセールスルーム」をテーマに解説してくれました。

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米国で流行中?「デジタルセールスルーム」誕生の背景

デジタルセールスルームの市場の形成と発展

 デジタルセールスルーム(DSR)は、近年急速に注目を集めているSales Tech(営業×テクノロジー)のひとつです。このカテゴリは、2020年にGartnerが提唱し、2021年にはG2.comによって正式にカテゴリが創設されました。

株式会社マツリカ DealPods事業責任者/プロダクトオーナー 中谷真史さん

 市場の成長は目覚ましく、2022年には前年比で約300%の市場成長を遂げ、2024年には30社以上のプレイヤーが参入するまでに至っています。デジタルセールスルームは、営業DXの次世代ツールとして、アメリカを中心に急速に普及しているのです。

2020年:Gartnerが提唱したことに端を発しカテゴリが創設される

 Gartnerは2020年にデジタルセールスルームの概念を提唱し、この新しいカテゴリの基盤を築きました。Gartnerの提唱により、多くの企業がこのツールに注目し、導入を検討するきっかけとなりました。

2021年:G2.comがカテゴリを創設

 2021年には、G2.comが正式にデジタルセールスルームのカテゴリを創設しました。これにより、デジタルセールスルームはセールステクノロジーのひとつとして広く認識されるようになり、企業間での利用が急速に広がりました。

2022年:市場が300%成長

 2022年はデジタルセールスルーム市場にとって飛躍の年に。前年に比べて市場規模が約300%成長し、多くの企業がこのツールの導入を進めました。リモートワークの増加やデジタル化の進展により、デジタルセールスルームの必要性が一層高まったことが背景にあります。

2024年:市場に30社以上のプレイヤーが存在する

 2024年には、デジタルセールスルーム市場には30社以上のプレイヤーが参入し、競争が激化しています。多様な企業が独自のデジタルセールスルームソリューションを提供し、顧客のニーズに応じた機能を追加することで、さらに市場を拡大しています。

市場形成のふたつの社会背景

 ここまでデジタルセールスルームが需要拡大・普及した背景には、2000年代以降の「顧客の行動変容」(インターネット上で情報収集を行うようになり、オンラインでも商談を受けるようになった)や、「Sales Techの進化」による営業・購買者データ活用の高度化が挙げられます。

 とくに2020年以降はパンデミックの影響もあり、Sales Techの活用やデジタルな営業活動が一般的なものとなりました。買い手と売り手、双方の事情に合致したかたちで、デジタル上での購買検討のやりとりが驚くべきほどのスピードで普及してきています。

 そもそもBtoCの購買においては、いち早くオンラインでの購買体験が普及しました。たとえば、書店の数は年々減少し、多くの人がAmazonなどを利用して書籍を購入しているでしょう。高額商品の車に関しても、テスラはWeb上で購買が完結できるようにしています。こうした流れが法人取引にも広がっていると考えると、非常に自然な成り行きのように感じられます。

 これらの背景から、デジタル上で売り手と買い手双方が情報共有をするプラットフォームであり、その動きをデータ化するデジタルセールスルームの市場発展は必然的なものに見えます。

 ここからはデジタルセールスルームについてさらに詳しく説明していきましょう。

次のページ
いまさら聞けない? デジタルセールスルームとは

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この記事の著者

株式会社マツリカ DealPods事業責任者/プロダクトオーナー 中谷真史(ナカタニマサフミ)

慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系製薬企業へ入社、MR約1,000名中トップセールスを経験。 その後コンサルティングファーム2社を経て2018年マツリカに入社後はカスタマーサクセス統括、セールス&マーケティング統括を歴任。米ロサンゼルス在住。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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