Sansanが提供する名刺アプリ「Eight」は、2025年4月22日のアースデイ(地球環境について考える日)を前に、ビジネスパーソン1,050名を対象に「紙名刺の活用状況と環境負荷に関する実態調査」を実施した。なお、Eightでは今回の調査結果を踏まえ、不要になった紙の名刺を回収してデジタル名刺として再生する「名刺REBORNプロジェクト」を立ち上げたことを発表した。
調査概要
- 調査名:紙名刺の活用状況と環境負荷に関する実態調査
- 調査方法:オンライン上でのアンケート調査
- 調査地域:全国
- 調査対象:20〜60代のビジネスパーソン1,050名
- 調査期間:2025年3月14日~2025年3月18日
- 調査企画:Sansan
※比率は小数点以下第2位を四捨五入しているため、必ずしも合計した数字が100%にならない場合がある。
国内で生産される紙の名刺は年間約45億枚 そのうち半数近くが活用されず

日本国内で1年間に生産される紙の名刺は、推計で45億2,582万枚にのぼることがわかった。しかし、そのうち20億159万枚ほどが活用されずに保管または廃棄されている実態が明らかとなった。この中には、情報が古くなり不要になった自分の名刺や、受けとったものの内容を確認・連絡などのアクションをせずに放置されている他者の名刺などが含まれる。
非活用名刺の印刷にかかるCO2排出量は、約1.7万トン

活用されていない名刺の印刷にともない発生するCO2排出量は年間1.7万トンにのぼり、東京ドームおよそ411個分の森林が1年間に吸収する量に相当(※)することが判明した。
※名刺1枚あたりの印刷にかかるCO2排出量を8.44gと仮定し、活用されていない名刺枚数の推計値である約20億枚分から算出。この排出量は、36〜40年生のスギ人工林1,920ha(東京ドーム約411個分の面積)が1年間に吸収する量に相当する。
紙の名刺を使用する理由、「紙が当たり前だと思っており、他の方法を検討したことがない」

デジタル化が進展する中でも、紙の名刺を使っている理由についてたずねたところ、もっとも多かった回答は「紙が当たり前だと思っており、他の方法を検討したことがない」(58.0%)、次いで「周囲(取引先や業界)で紙の名刺交換が一般的だから」(32.8%)が続いた。
「デジタル名刺はビジネスマナー的に問題がある」と回答した人は1割未満

デジタル名刺を受けとった経験がある人に対し、「デジタル名刺は、ビジネスマナー的に問題があると思うか」をたずねたところ、「問題がある」「やや問題がある」と回答した人は7.6%にとどまった。一方で、「問題はない」「あまり問題はない」と回答した人は59.1%にのぼった。