セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)は、三菱UFJ銀行が新CRMシステムとしてSalesforceの「Financial Services Cloud(FSC)」を導入したことを発表した。
三菱UFJ銀行は、各拠点に所属する営業担当者を含む約26,000名がユーザーとなる新CRMシステムの構築に取り組んできた。この新CRMシステムは、顧客データの一元化を図り、営業力と顧客体験の双方を高めることを目的としている。

新CRMシステムの目的と背景
三菱UFJ銀行の新CRMシステムは、顧客データの一元化を出発点とし、営業担当者が顧客に対して良い体験を提供するためのツールとして位置づけられている。従来のオンプレミスシステムから脱却し、クラウドベースのFSCを導入することで、システムの柔軟性と拡張性を高め、迅速な機能アップデートを図る。
特徴と利点
1.顧客データの一元化
銀行内外の情報を統合し、顧客の全体像をひとつの画面で把握できるようにする。これにより、営業担当者は顧客を理解し顧客に寄り添った提案を行うことが可能となる。
2.提案切り口の拡大と準備負荷の削減
営業担当者が個々の経験や好みに依存せず、顧客のニーズ・課題に合わせたさまざまな提案を行えるようにサポートする。AIを活用したレコメンド機能により、顧客にもっとも適した提案書を自動的に作成し、営業担当者に提供する。これにより、顧客に対する提案の精度とスピードを向上させる。
3.アクションの高速化
とくに若手営業担当者が顧客と接点を持った際のサポートを強化し、スピーディな対応を可能にする。これにより営業活動の効率化と成果の向上を図り、顧客に価値を届ける。
三菱UFJ銀行 法人・ウェルスマネジメント企画部 システム企画グループ 上席調査役 武井優氏のコメント
新CRMシステムの導入により、顧客に対する理解を深め、より良い体験を提供することが可能になります。SalesforceのFSCを活用し、営業活動の効率化と成果の向上を目指してまいります。
Salesforce専務執行役員 エンタープライズ事業統括 エンタープライズ公共・金融・地域SX営業統括本部 統括本部長 田村英則氏のコメント
三菱UFJ銀行様が目指すシステム面の業務・コスト効率化を新たに支援していけることを嬉しく思っております。自律型AIエージェント「Agentforce」を提供するSalesforceは、これまで支援してきた実績に加え、今後もより多角的な支援を目指し、事業発展に中長期的な貢献をしていけるように努めて参ります。