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大手企業への営業戦略と実践~持続的な事業成長に向けて~ 『エンタープライズセールス』出版記念イベント by SalesZine

2024年11月20日(水)15:00~17:10

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ビジネス敬語まとめ!敬語力を身につけビジネススキルを向上させよう


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 これからビジネスが始まるというとき、敬語力があるかどうかで自分の評価が変わってくると聞いたらどうだろうか。ここではビジネスにおける敬語力の重要性や敬語の正しい使い方、間違いやすい敬語、ビジネスシーンでよく使われる敬語一覧、敬語力の高め方をお伝えする。

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ビジネスにおける敬語力の重要性

 ビジネスにおいて敬語は、下記のような重要な役割を果たしている。

  • 相手への敬意を表す手段
  • 組織の中での秩序や序列を示す方法
  • 良好な関係性を築くための土台作り

 自社に対して敬意を示してくれない相手とビジネスパートナーになりたいと思う企業は、多くないだろう。身なりや立ち振る舞いなど、敬意を示す方法はほかにもあるが、ビジネスを進めていく上で、言葉を用いたコミュニケーションは不可欠だ。したがって、その言葉に対して気を配るのはビジネスパーソンとして信頼を得るためのもっとも基本的なスキルのひとつといえる。

 ビジネスの世界では、組織の中でそれぞれが自分の役割を果たす。顧客や取引先と自社との関係をはじめとして、上司や部下といった指揮命令関係、先輩や後輩などの上下関係もある。敬語は、相手と自分の立場を明確に表すツールでもある。

 相手に対して敬意を示し、立場の違いをわきまえた上で築くのがビジネスでの関係性だ。そこでは利害が衝突する可能性もある。そのようなときでも敬意を欠くことなくコミュニケーションするためのツールでもある。だからこそ、ビジネスにおける敬語力は重要なのだ。

敬語の基本的なルール

 敬語の基本的なルールを見ていこう。敬語は大きく3種類に分かれ、相手との関係性で用いる敬語が変わってくる。

  • 尊敬語:相手を立てるときに使う敬語
  • 謙譲語:自分がへりくだるときに使う敬語
  • 丁寧語:フラットな関係で表現を丁寧にしたいときに使う敬語

 尊敬語は、自分より立場が高い人や目上の人に対して用いる敬語だ。相手を立てるときに使う。例えば、顧客をはじめとして、役職や年次、年齢などが自分よりも高い場合だ。初対面など、相手の立場が不明な場合にも、失礼がないように尊敬語を使うこともある。主語が相手になるという点に注意しよう。

OK:〇〇様がいらっしゃいます
NG:私がいらっしゃいます

 謙譲語は、自分がへりくだることで相手を立てる際に用いる敬語だ。へりくだるというのは、相手を敬う気持ちを表すときに、自分が一歩下がるという意味。尊敬語は目上の人を立てるのに対し、謙譲語は自分が遠慮するという違いがあることを覚えておこう。使い方では、自分が主語になる。

OK:私が参ります
NG:〇〇様が参ります

 丁寧語は、相手の立場や関係性にかかわりなく、言葉遣いを丁寧にしたいときに使う敬語だ。文尾の「です」「ます」や、お名前などのように名詞に「お(+訓読み)」や「ご(+音読み)」をつけるなどが該当する。

OK:私が行きます
NG:私が行く

敬語の正しい使い方

 前章では相手との関係性に基づいて3種類の敬語から何語を選ぶかを示した。ここではより具体的に、尊敬語と謙譲語の正しい使い方を見ていこう。

  • 尊敬語:「お(ご)+動詞+になる」
  • 謙譲語:「お(ご)+動詞+する」

 例えば、「待つ」の場合、尊敬語は「お待ちになる」で、謙譲語は「お待ちする」となる。相手に待ってもらわなければならない場合「こちらでお待ちになっていただけますか」のように使う。自分が相手を待つ場合には、「(相手が来るまで)お待ちします」と言う。ほかにも、以下のような例がある。

尊敬語 謙譲語
待つ お待ちになる お待ちする
聞く お聞きになる お聞きする、伺う、拝聴する
読む お読みになる、ご覧になる 拝読する
見る ご覧になる 拝見する
言う おっしゃる 申し上げる、申す

 尊敬語と謙譲語には、必ずしもルール通りにならない例外もあるので注意しよう。

間違いやすい敬語の例

 上記で取り上げたほかにも、間違いやすい敬語の例があるので紹介する。

  • 二重敬語や過剰な敬語
  • マニュアル敬語
  • 目上の人に使うと失礼になる表現

 二重敬語とは、敬語に加えて敬意を表す「れる」「られる」を加えてしまうことを指す。例えば、相手が帰るとき「〇〇様がお帰りになられます」は間違いで、正しくは「〇〇様がお帰りになります」だ。敬称を重ねるケースも散見される。「〇〇社長様」は社長が敬称のため、様は不要。相手や状況に見合わない過剰な敬語は、かえって失礼となり不快感を与えてしまう可能性がある。

 マニュアル敬語(バイト敬語)にも、間違えているものがまま見受けられる。何かを確認する際に口にする、「〇〇でよろしかったでしょうか」は、本来「〇〇でよろしいでしょうか」でいい。「こちらが資料になります」も間違いで、正しくは「こちらが資料です」。また、「書類のほうはご覧になりましたか」ではなく、「書類をご覧になりましたか」だ。

 目上の人には使わない表現にも注意しよう。

お世話様です、ご苦労様です → お世話になっております
了解しました → 承知しました、かしこまりました
なるほどですね → おっしゃるとおりです
参考になりました → おっしゃるとおりです
お座りください → お掛けください

ビジネスでよく使う敬語一覧

 ビジネスシーンでよく使われる敬語(尊敬語・謙譲語)は次のとおりだ。「お(ご)~になる」「お(ご)~する」という法則に当てはまらない例外的なものを含めて、日常的に見聞きするものをピックアップした。

尊敬語 謙譲語
来る お越しになる、お見えになる
行く いらっしゃる 伺う、参る
いる いらっしゃる おる
帰る お帰りになる 失礼する、おいとまする
する なさる、される いたす
与える くださる 差し上げる
伝える お伝えになる 申し伝える
知る お知りになる、ご存じ 存じ上げる、承知する
会う お会いになる お目にかかる
思う お思いになる 存じる
食べる 召し上がる いただく、頂戴する

 よく使われる言葉の丁寧な言い換え一覧は以下のとおり。

ただいま
昨日(きのう) 昨日(さくじつ)
今日 本日
明日(あす) 明日(みょうにち)
その日 当日
さっき 先ほど
後で 後ほど、後日
こっち、そっち、あっち、どっち こちら、そちら、あちら、どちら
この人、あの人 こちらの方・こちら様、あちらの方、あちら様
どなた、どちら様
ある ございます
ない ございません

 丁寧語には、「お」や「ご」をつけて敬意を表す場合がある。基本のルールは以下のとおりだが、慣例として通用しているものもある。

  • お+訓読みの名詞
  • ご+音読みの名詞
「お」がつく名詞 お時間、お言葉、お気持ち、お考え、お話、お問い合わせ、お電話、お名前、お招き、お返事など
「ご」がつく名詞 ご挨拶、ご案内、ご提案、ご報告、ご理解、ご心配、ご理解、ご伝言、ご来社、ご説明など

 挨拶やよく使うフレーズには、以下のようなものがある。

しばらくぶりです お久しぶりです、ご無沙汰しております
教えてください ご教示ください
許してください ご容赦ください
いいですか よろしいですか
わかりません 存じ上げません
ちょっと待ってください 少々お待ちください
大丈夫です(断る) 結構です
大丈夫です 問題ございません、差し支えありません
頑張ります 努力します
嬉しいです 光栄です、嬉しく思います

敬語力の高め方

 敬語力を高めるには、知識を学んで実践を繰り返すのが確実だ。書籍やアプリ、動画などは時間や場所を選ばず自分一人でも勉強を進められる上、通勤時間の活用につながる。相手役を交えるならスクールや研修といった方法がある。職場の先輩などに協力を求めてみてもいいだろう。

 学ぶ方法には、上記のとおりさまざまなものがある。時間や予算に応じて、自分にふさわしいものを選択しよう。

敬語力を身につけ、ビジネススキルを高めよう

 敬語力は相手との関係性を築く上で欠かせない基本的なスキルのひとつだ。ビジネスシーンで敬語を正しく使えるスキルは、自分への信頼を高めることにつながる。しっかりと身につけ、ビジネススキルを高めよう。

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