男性営業職のオフィス・ビジネスカジュアルとは
まずは、男性営業職の間でオフィスカジュアルやビジネスカジュアルが広まっている理由と両者の違い、コーデのポイントについて見ていこう。
服装のカジュアル化が進む理由
近年、服装のカジュアル化が進んでいるのには理由がある。それは、クールビズやウォームビズのように季節にふさわしい服装をすることで、エアコンなどのエネルギー消費を減らし温室効果ガスの排出を抑制する狙いがあるからだ。
服装のカジュアル化は、企業やブランドのイメージアップにもつながる。業界や業種によっては、カジュアルな服装のほうがリラックスして商談に臨めるだろうし、個性を表す手段として認められつつあるという背景もあるといえる。
また、同じ営業職といってもインサイドセールスのような内勤なのか、フィールドセールスといった外勤なのかによっても、服装に求められる機能は変わってくる。外回りの営業にとっては、暑さや寒さ対策、通気性、伸縮性のような機能が重視されるのが自然だ。動きやすく快適な服装が求められているといえるだろう。在宅勤務やテレワークでは、お客様や取引先に会う予定がなければ、フォーマルにする必要はないという考え方も広まりつつある。
オフィスカジュアルとビジネスカジュアルの違い
オフィスカジュアルとビジネスカジュアルの違いを理解しておこう。いずれもカジュアルな要素を取り入れたビジネスシーンにふさわしい服装を指す。
ビジネスカジュアルとは、お客様や取引先のような社外の人に対応したり訪問を受けたりするのに失礼のない、フォーマル寄りの服装といえる。その一方で、オフィスカジュアルは、社外の人と接する予定がなく社内での業務にふさわしい服装といえ、ビジネスカジュアルよりもカジュアル要素が強い服装だ。
両者に明確な定義や厳密な違いがあるとはいえないが、一般的にこのような違いがあると理解しておこう。
ポイントはTPOに適した服装の選び方
オフィスカジュアルとビジネスカジュアルの違いがわかったところで、服装選びのコツを見ておこう。意識したいのは以下の3点、つまりTPOに適した服装だ。
- 誰に会うのか
- どのような場面で会うのか
- いつどこで会うのか
「誰に」とは、文字どおり、お会いするのがお客様や取引先なのかどうかといえる。「どのような場面で」とは、契約獲得に直結するプレゼンといった重要な局面なのか、通常の社内会議なのかということだ。「いつどこで」のいつは、原則として就業時間中となり、どこでは大勢が集まるホールのような場所なのか、社内の会議室なのかを表す。
つまり、TPOに適した選び方ができるかどうかが、オフィスカジュアルやビジネスカジュアルを実践する上でのポイントだということだ。
オフィス・ビジネスカジュアルのルール
では、オフィス・ビジネスカジュアルのルールを見ていこう。カジュアル要素を取り入れるとはいえ、ビジネスでは節度を守ることが大切だ。そこで、印象を左右するコーデのポイントを押さえておきたい。
清潔感を保つ
もっとも大切なのは、清潔感を保つことだ。特に営業職は会社の顔として業務にあたることから、相手に不快感を与えない服装が求められる。
シワやヨレが目立つような服装は、清潔感が損なわれてしまうため避けるようにしよう。汚れにも注意が必要だ。ホームクリーニングやクリーニング店を上手に使い分けて、清潔感を維持したい。
アイテムのデザインや色、素材、サイズなども大切で、個性的すぎるものよりはベーシックなもののほうが、清潔感だけでなく安心感や信頼感にもつながりやすいことを覚えておこう。
カラーコーデを意識する
カラーコーデも意識しよう。ネイビーや黒、グレー、茶、白といった、ビジネスシーンでの基本色ともいえる色のアイテムをまずは揃えていくとよい。色味は、2~4色くらいがコーデとしてまとまりやすい。ネイビーのジャケットに白シャツ、グレーのパンツといった具合だ。
季節に応じた色選びも大切で、夏には白や水色、青といった爽快感を与えるものが、冬には茶色やグレー、黒といった落ち着いた色味が好まれやすい。カラーバランスという考え方もあり、3色の場合はベースカラー(全体の70%)とアソートカラー(25%)、アクセントカラー(5%)という3つの面積配分が黄金比 とされている。
興味がわいた人は、自分にもっとも似合う色を診断してもらえるパーソナルカラー診断を利用してみてもいいだろう。
素材や機能も気にかける
清潔感を保つためには、季節に応じた素材選びも欠かせない。とくに夏場、外回りをする営業職の男性にとっては、汗問題を考慮する必要がある。繰り返しの洗濯に耐える強い素材や通気性はもちろんのこと、吸湿性、速乾性などの機能もあると便利だろう。近年では「冷感」を売りにするシャツも増えている。日焼けが気になる男性は、UV機能つきを選ぶといい。
冬場の防寒対策としては、高い保温性や保湿性のあるインナーやシャツがおすすめだ。ウールには高級感があり、ナイロンやポリエステルは防寒に向いている 素材だといえる。ジャケットとシャツの間にベストやカーディガンを重ね着すると温かさが違う。コートはもちろんのこと、マフラーや手袋といったアイテムによる防寒対策も取り入れよう。
サイズ感とパンツ丈
アイテム選びの段階で気をつけたいのが、サイズ感とパンツ丈の選び方だ。ビジネスシーンでは、自分に合うサイズを選ぶのが基本だと心得よう。あまりにピッタリとした体のラインが強調されてしまうものは相手に不快感を、大きすぎるサイズではだらしない印象を与えてしまいかねない。
パンツ丈も、裾をどのあたりに持ってくるかで相手に与える印象が変わる。立ったときに足首がしっかりと隠れる長さのほうがフォーマル度が高く、それとは反対に足首が見えるなど、丈が短くなるほどカジュアルな印象が強くなる。
ジーンズやノーカラーはOKか
ジーンズは、TPOによってOKかNGかが異なるアイテムだと理解しておこう。お客様と対面する場合は、基本的に避けるべき。オフィスカジュアルが浸透している会社では、着用が許されることもあるだろう。就業規則に明記されていればわかりやすいが、ない場合は周囲の人の服装を見ながら臨機応変に対応するのが賢明だ。
近年では、ノーカラーのジャケットやセットアップが増えてきていることを受けて、ノーカラーを受け入れている会社も少なくない。ノーカラージャケットの下に、夏場ならTシャツを、冬場ならニットを合わせてもいいだろう。前述したとおり、重要なのはTPOに応じた服装選びだ。
男性営業職のカジュアルコーデに必要な基本アイテム
ここでは、男性営業職のカジュアルコーデに欠かせない基本的なアイテムを取り上げる。オフィス・ビジネスカジュアルに備えて何を揃えたらいいのかわからないという場合に参考にしてほしい。
ジャケット
ジャケットひとつを変えるだけで、雰囲気は大きくカジュアルへと変わる。選び方のコツは、色と柄、素材だ。色については、カラーコーデのところで触れたとおり、ネイビー(紺)や黒、グレー、茶といった基本色を選ぶようにしよう。
単色無地のもののほうがフォーマルで、チェックやストライプといった模様が入るとカジュアル度が増すと覚えておこう。最初に買うならネイビーやグレーがおすすめだ。素材には、ウールやポリエステル、綿などの種類があり、艶やかな光沢がありなめらかな質感のものがフォーマルで、メッシュやツイードといった織り目に特徴のあるもののほうがカジュアル度が高くなる。
近年では、ジャケットとパンツが揃いになっているセットアップも人気だ。スーツほどのフォーマルさは不要というときに重宝する。1組持っていると、カジュアルコーデの幅がグッと広がるだろう。
シャツ
ジャケットのインナーの代表でもあり、夏場には主役にもなるのがシャツだ。シャツには、Yシャツやポロシャツ、Tシャツなどがある。白色無地がもっともフォーマルで色柄シャツが続き、ポロシャツ、Tシャツという順番でカジュアル度が高くなる。
種類が豊富なのはYシャツで、色や素材、機能性もさることながら、注目したいのはカラー(襟)だ。上の3つはしっかりとした印象となり、下のふたつはカジュアル度が増す。
- レギュラーカラー:もっとも基本的なタイプの襟
- セミワイドカラー:両襟の角度が90度
- ホリゾンタルカラー:両襟の角度がほぼ180度
- ボタンダウンカラー:襟をボタンで留めているタイプ
- バンドカラー(スタンドカラー):襟が帯状(バンド)になっているタイプ
ニット
ニットも、オフィス・ビジネスカジュアルには欠かせないアイテムのひとつだ。季節の変わり目で羽織るものがひとつあると温度調節が楽になるという場面や冬場の防寒には不可欠といえる。素材には、ウールやカシミアといった動物素材のものや、綿やリネンのような植物素材、アクリルやポリエステルのような化学繊維がある。
ベストは、ジャケットとシャツの間に挟むことで、スリーピーススーツ(三つ揃え)のような雰囲気を出すことが可能だ。カーディガンをインナーの上に羽織る場合、ルーズな印象にならないよう丈に注意しよう。ジャケットに隠れるくらいの長さなら、しっかり感が出やすい。ロングニットはカジュアル度が高いため、周囲を見て対応を決めたほうがいいだろう。
セーターは、シャツのように襟のデザインが豊富だ。クルーネック(丸首)やVネック、ハイネックやタートルネック、ボトルネックなど がある。スーツと同様に基本色がもっともフォーマルに見え、色や柄が加わっていくとカジュアル度が増す。
パンツ
パンツも全体的な印象を大きく変えるアイテムだ。まずは、パンツの種類とフォーマル度から確認しよう。営業職の男性がビジネスシーンで主に着用するのは、スラックスとチノパンのふたつだ。スラックスのほうがチノパンよりもフォーマル。色味や柄などのルールは、ほかのアイテムと同様だ。
パンツのタック(腰の部分にある折り返し)には、腰回りに余裕を持たせ、動きやすくする目的がある。自分の体型に合わせて選ぶといいだろう。
なお、7分丈やハーフパンツなどはカジュアル度が高くなりすぎてしまうため、ビジネスシーンでの着用は避けるほうがいい。ただし、アパレルやITなど一部の業界などでは、取り入れているところもあるようだ。
パンツ丈や腰回りの調整に欠かせないベルトについては、黒と茶の2本を持っておけば使い回しがきく。ベルト幅は細すぎたり太すぎたりせず、バックルの部分もよくあるスタンダードなものを選んでおくとよい。靴や鞄と色を合わせると、まとまりが出る。
シューズ
足元をどれだけ意識しているかは、その人がどれだけ細部にまで気遣いができているかを意味しているともいわれる。どうせ足元は大して見えないだろうと油断することのないようにしよう。
シューズの中では、革靴がもっともフォーマルだ。足の甲の部分に紐があるレースアップシューズのフォーマル度が高く、次いで紐ではなく同じ革靴でもモンクストラップ やローファー、革靴のスリッポンが続く。
オフィスカジュアルだけでなく、ビジネスカジュアルのシーンでも、TPOに合わせて履き替えるのであれば、スニーカーは受け入れられやすい。ただし、派手さやを感じさせない白や黒のような単色のシンプルなタイプよい。ハイカットのように足首まで高さがあるようなものはビジネスシーンでは避けたほうが無難だろう。
バッグ
トータルコーデの中で、忘れてはならないアイテムがバッグだ。スーツを着用する際には、ブリーフケースやPCを収納できるビジネスバッグを持ち歩くことが多いだろう。営業としてカジュアルな服装を意識するときには、基本色のトートバッグやキレイめのリュックがおすすめだ。同じリュックでもアウトドア感あふれるデザインは、オフィスカジュアルに留めよう。なお、靴やベルトと色を合わせると統一感のあるコーデになる。
PCやタブレットを持ち歩く営業職は珍しくない。通常持ち歩くものや用意するものに変わりはないはずなので、サイズや容量、中仕切りや内外ポケットの数などを重視して選ぶのが大切だ。
財布や定期券、スマホといった貴重品は、バッグインバッグに入れておくという方法もある。そうすれば、バッグインバッグをシーンに応じたバッグに移し替えるだけで済む。忘れ物の心配もないため一石二鳥だ。
アウター
寒い季節の防寒対策として、アウターも欠かせない。スーツにはトレンチコートやステンカラーコート、チェスターコートというイメージがあるが、オフィス・ビジネスカジュアルの場合、スタンドカラーコートやダッフルコート、ピーコートといった定番コートをはじめとして、ブルゾンといったアウターも選択肢に入ってくる。
ブルゾンとは、着丈が短く腰丈くらいまでのアウターの総称だ。ブルゾンはフランス語由来、ジャンパーは英語由来という違いがあるが、実質的に指しているものは同じ。具体的には、マウンテンパーカーやボアブルゾン、ダウンジャケットなどが該当する。
そのほかにも、高級感漂うレザーブルゾン(革ジャン)やキルティングコート、ダウンコートといったカジュアル感の高いアイテムも合わせるものによってビジネスシーンで使えるアイテムだ。ただし、オフィス・ビジネスカジュアルのルールのところで触れたように、TPOに合わせた服装選びが大切になることを忘れないようにしよう。
コーデで変わる印象!男性営業職向けコーデ
オフィス・ビジネスカジュアルが求められる場面では、定番といわれる誰もが取り入れられるコーデが3つある。ここでは、営業職の男性向けに失敗しない3つのコーデを紹介しよう。
3つの定番コーデ
3つの定番コーデとは、ジャケパンとノージャケ、セットアップというスタイルだ。早速、それぞれのコーデについて詳しく見ていこう。
ジャケパン
ジャケパンとは、ジャケットとパンツを組み合わせるスタイルのこと。スーツのような揃いのフォーマル感とまではいかないものの、きっちり感を演出できるスタイルだ。スーツと異なるのは、ジャケットとパンツ(スラックス)が同一の素材や統一感のあるデザインとは限らないという点にある。堅苦しさを和らげ、程よい親近感を演出できることから、ビジネスシーンでも好まれている。
ジャケットとパンツという組み合わせの総称のため、ジャケパンコーデはその幅広さが特徴だ。営業職の場合、社外の人を迎えてきっちり感を出したい場合や、社内業務中心で服装はそれほど気にしなくてもいいという場合があるだろう。シーンを選ばない定番の万能コーデともいえる。ほかのコーデより選ぶアイテム数が多めなのを、コーデを楽しむと考えるか手間と考えるかは、その人次第。
- ジャケット
- インナー(シャツ、ニットなど)
- ネクタイ(TPOに応じて)
- パンツ
- ベルト
- シューズ
ノージャケ
ノージャケは、その名のとおりジャケットを着用しないコーデを指す。シャツとパンツというスタイルだ。夏場のクールビズなどで、ノータイ(ノーネクタイ)と合わせて実施されることも多く、近年の猛暑を考えると慣れておいたほうがよいコーデだ。なお、ノージャケ・ノータイと指定されても、念のため用意しておけば、その場の雰囲気に合わせることができる。
シャツなどのトップスとパンツなどのボトムスというシンプルな組み合わせながら、トップスに何を持ってくるかでフォーマル寄りにもカジュアル寄りにも印象を変えられるのが、ノージャケの特徴だ。Yシャツにネクタイ着用ならフォーマルに、チノパンにポロシャツならグッとカジュアルになる。
- トップス(シャツ、ポロシャツ、Tシャツなど)
- ネクタイ(TPOに応じて)
- パンツ
- ベルト
- シューズ
セットアップ
セットアップとは、同じ生地と色味、統一感のあるデザインで作られている上下が対になっている服のこと。スーツよりも動きやすくカジュアルながら、きちんとした印象を与えられるのが特徴だ。
スーツとの違いは、使われている生地や仕上げまでにかけられている手間、着用したときのシルエットなどが挙げられる。スーツよりも安価で手入れも簡単、かつコーデもラクということから人気を博している。昨今注目されているオフィス・ビジネスカジュアルシーンでのアイテムといっていいだろう。
- セットアップ
- インナー(シャツ、ニットなど)
- ベルト
- シューズ
おすすめのジャケパンコーデ
営業職の男性に求められるオフィス・ビジネスカジュアルで、王道ともいわれるジャケパンコーデの具体例を見ていこう。初心者は、センスがあるように見られようとするよりも、定番コーデから始めてみるといい。
ジャケ×シャツ×スラックス
- ジャケット(ネイビー)
- ボタンダウンシャツ(水色)
- スラックス(ネイビー)
- ベルト(黒)
- レースアップシューズ(黒)
ジャケパンコーデの中で定番中 の定番ともいえる、紺ジャケコーデ。ジャケパンをそれぞれネイビーで揃えて、シャツに水色を持ってくるという爽やかさを演出するコーデだといえる。誰にでもよくなじむという意味で、失敗が少ない。
- ジャケット(ネイビー)
- セミワイドカラーシャツ(白)
- スラックス(グレー)
- ベルト(黒)
- ローファー(黒)
もうひとつ王道ともいえる紺ジャケコーデ を取り上げよう。こちらもノータイのコーデ例を取り上げているが、持ち合わせのネクタイを合わせれば、フォーマルが求められる場面にもふさわしくなる。
ジャケ×ニット×チノパン
- ジャケット(ネイビー)
- カーディガン(チャコールグレー)
- ワイドカラーシャツ(白)
- チノパン(ベージュ)
- ベルト(黒)
- レースアップシューズ(黒)
スラックスに比べてカジュアル度の高いチノパンは、キレイ目なコーデにまとめるのがおすすめだ。紺ジャケと白シャツとの間にカーディガンを羽織るというウォームビズにも使えるコーデ。シャツやカーディガンなどインナーの色を変えれば、飽きずに着回せる。
- ジャケット(ダークブラウン)
- ボトルネックセーター(ブラウン)
- チノパン(ネイビー)
- ベルト(ブラウン)
- レースアップシューズ(黒)
ジャケパンにニットという組み合わせは、オフィス・ビジネスカジュアル初心者でも決まりやすいコーデのひとつ。ジャケットにダークブラウンを選んでいるため、インナーとなるニットの明るいブラウンの色味が映えるコーデだ。セーターはタートルネックなどほかのタイプでも相性がよく、夏場は半袖のサマーニットを着るといい。
ジャケ×Tシャツ×チノパン
- ジャケット(グレー)
- Tシャツ(白)
- チノパン(ネイビー)
- ベルト(ブラウン)
- スニーカー(白)
ジャケパンスタイルの中でも、もっともカジュアルな組み合わせが、インナーにTシャツを用いるコーデだ。Tシャツは、クルーネックやVネックなどシンプルなデザインで単色のものを選ぼう。足元には清潔感を高める白スニーカーを合わせているが、白は汚れが目立ちやすいので清潔を保つよう注意が必要だ。
- ジャケット(ネイビー)
- Tシャツ(グリーン)
- チノパン(ネイビー)
- ベルト(黒)
- レースアップシューズ(黒)
こちらは同じTシャツ使いでも、落ち着いた印象を与えるコーデ。上下ネイビーで揃え、インナーとなるTシャツの色でイメージを変えられる。
おすすめのノージャケ・ノータイコーデ
暑い夏を乗り切るために欠かせないノージャケ・ノータイコーデ。ネクタイがないことでぼんやりした印象にならないために、トップスに少し色柄を取り入れて注目させることを意識したい。
ボタンダウン×タック入りスラックス
- ボタンダウンシャツ(ストライプ)
- スラックス(ネイビー)
- ベルト(黒)
- レースアップシューズ(黒)
ボタンダウンシャツとタック入りスラックスも、オフィス・ビジネスカジュアルでは最強の組み合わせのひとつといえる。ノージャケ・ノータイであっても襟のボタンに目がいきやすく、ビジネスシーンでカジュアル感を出しすぎないようにする代表的なコーデのひとつだといえる。
- ボタンダウンシャツ(ギンガムチェック)
- スラックス(チャコールグレー)
- ベルト(黒)
- ローファー(黒)
ボタンダウンに加えて時代や年代を選ばない青白のギンガムチェックなら、爽やかさや親しみやすさの演出が可能だ。ベルトや靴は黒で統一して、色味が増えすぎないようにしよう。
バンド(スタンド)カラー×テーパードパンツ
- バンドカラーシャツ(ネイビー)
- スラックス(ベージュ)
- ベルト(黒)
- ローファー(黒)
トップスに目線を集めたいノージャケ・ノータイコーデでは、シャツの襟のデザインで変化をつけるという方法もある。よくある三角形の襟ではなく、帯状の襟(バンドカラー)なら、いつもとは異なるすっきりした立体感やカッチリしすぎない抜け感を印象づけられる。
- バンドカラーシャツ(黒)
- スラックス(ブラウン)
- ベルト(黒)
- レースアップシューズ(黒)
同じバンドカラーコーデでも、色味を変えることでグッと大人の雰囲気を醸し出すことが可能だ。夏の暑さが少し引き、秋を感じるようになった頃にも使える便利なコーデだといえる。
ポロシャツ×チノパン
- ポロシャツ(黒)
- チノパン(ライトグレー)
- ベルト(黒)
- スニーカー(白)
襟つきでありながらもカジュアルな軽やかさを感じさせるポロシャツは、ノージャケ・ノータイでの必須アイテムだ。ボトムスに明るい色を持ってくることで、全体的な印象が重たくなりすぎないようにしている。
- ポロシャツ(ネイビー)
- チノパン(黒)
- ベルト(黒)
- レースアップシューズ(黒)
ポロシャツとチノパンというカジュアル度が高めのコーデに、営業として大切な誠実さや信頼感をプラスしたいときには、色を変更するといいだろう。ネイビーと黒という組み合わせは、ダークになりすぎずに清潔感や知性、忠誠 といった印象を与えることが可能だ。
おすすめのセットアップコーデ
オフィス・ビジネスカジュアルというドレスコードで、営業職に欠かせない適度なフォーマル感を放つのがセットアップだ。上下が対になっているので、インナーとシューズだけ決めればよいという手軽さもあり人気を博している。ネクタイはTPOに合わせて着用するかどうか決めよう。
セットアップ×シャツ
- セットアップ(ブラウン)
- シャツ(ストライプ)
- ベルト(黒)
- レースアップシューズ(黒)
セットアップは単色でシンプルなデザインが多い。つまり、インナーによってシンプルにまとめることもアクセントをつけることもできるということだ。このコーデでは、ストライプシャツで爽やかさを加え、カジュアルになりすぎないよう足元をレースアップシューズにしている。
- セットアップ(ネイビー)
- レギュラーカラーシャツ(グレー)
- ベルト(黒)
- スニーカー(白)
ネイビーという王道のセットアップにデニム地のシャツを合わせるというコーデ。レギュラーカラーなど、ほかのタイプのシャツという選択肢もあるが、デニム地シャツと白のスニーカーを取り入れることでカジュアル度を上げている。
セットアップ×ニット
- セットアップ(グレー)
- サマーニット(ブラック)
- ベルト(黒)
- ローファー(黒)
グレーのタータンチェックのセットアップは、使い勝手がよいアイテムのひとつだ。インナーに白や黒を取り入れてモノトーンコーデとすればクールでモダンなイメージとなり、ワインレッドを差し色に使えば上品さや高級感を印象づけられる。
- セットアップ(ブルー)
- サマーニット(白)
- ベルト(黒)
- ローファー(黒)
セットアップなら、基本色を離れて少し冒険してみてもいいだろう。オーシャンブルーのようなネイビーに少し明るさを足したようなブルーなら、比較的挑戦しやすい。セットアップの色味に目がいきやすいので、インナーは白や淡い色で控えめにしバランスを取るようにしよう。
セットアップ×Tシャツ
- セットアップ(ネイビー)
- Tシャツ(白)
- ベルト(黒)
- スニーカー(白)
ネイビーと白という誰もが挑戦しやすいカラーのセットアップコーデ。足元は白のスニーカーでまとめてあるため全体として清潔感にあふれ、歩き回ることの多い営業職の男性向けに動きやすさも確保している。シーンを選ばず使える汎用性の高さも魅力だ。
- セットアップ(カーキ)
- Tシャツ(ブラック)
- ベルト(黒)
- ローファー(ベージュ)
スーツよりもカジュアルな印象になりやすいセットアップを少し引き締めて見せたいなら、黒を効果的に使うといい。カーキのセットアップにインナーとして黒を持ってくると、クールで落ち着きのある印象となる。
まとめ
男性営業職がオフィス・ビジネスカジュアルというドレスコードの中で、具体的にどのような服装をしたらいいのかについて、必要なアイテムや具体的なコーデ例を挙げて見てきた。会社の看板を背負う営業職にとって、服装も気を配りたいもののひとつだといえる。商談や会議といったTPOに応じて適切なコーデは都度変わる。自分に似合うスタイルを見つけて、カジュアルを楽しもう。