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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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大手企業への営業戦略と実践~持続的な事業成長に向けて~ 『エンタープライズセールス』出版記念イベント by SalesZine

2024年11月20日(水)15:00~17:10

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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営業内の問題を解消できないのはなぜ?根本原因を見つけるフレームワークの使い方

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 受注が伸び悩んでいるから資料作りに注力したのに、一向に成果が出ない。実は問題は問い合わせ件数の減少であり、対策としてサイトやフォームの改修をすべきだった。こうした状況は起こりがちですが、取り組むべき正しい問題を見極めるのは簡単ではありません。そこで活用したいのが問題発見のフレームワークです。今回はロングセラー『ビジネスフレームワーク図鑑』(翔泳社)より、「STEP1 問題をあぶり出す」で解説されている4つのフレームワークを紹介します。

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 ビジネスの現場で使える多様なフレームワークを紹介・解説した『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』。2018年の発売以降、ロングセラーとなり多くのビジネスパーソンに読まれています。

 フレームワークとは考え方の枠組みであり、検討したい事柄をどのように考え、分析していくとよいのかを示した手順でもあります。本書では問題解決や市場分析、戦略の立案、業務改善、組織マネジメントのためのフレームワークなどを取り上げています。

 営業やマーケティングにおいては、顧客が認識していない課題やニーズを掘り起こすことが重要だと言われます。それは商品やサービスを提供する側にしても同様で、自社内で何か問題が起きたとき、それが本当に解消すべき問題かどうかは検討する必要があります。なぜなら、表には出ていない事柄が真の問題であることも多々あるからです。

 では、間違った方向に舵を取らないために適切な問題設定を行なうにはどうすればいいのか。本書では「第1章 問題・課題を発見する」で、そもそも問題が何であるのかを探るためのフレームワークを解説しています。特に「STEP1 問題をあぶり出す」では4つのフレームワークに注目し、どんなことに役立つのか、そしてどのように使えばいいのかを解説。

 今回はその4つのフレームワークを抜粋して紹介します。ぜひ活用してみてください。本書ではその後、問題を整理し、解決するためのフレームワークも解説していますので、参考にしていただければ幸いです。

As is / To be:あるべき理想の姿と現状の間にあるギャップを可視化する

As is / To be

「As is/To be」は、あるべき姿「To be」と現状「As is」のギャップを可視化し、そのギャップを埋めるための方法を考えていくフレームワークです。このギャップが「問題」であり、あらゆる問題解決の第一歩は、この理想と現状の比較から始まります。

使い方1 あるべき理想の姿を描く

 自分たちの未来を想像し、ありたい姿を描きます。箇条書きで書き出すところから始めても構いません。まずは思い浮かぶ要素をすべて書き出し、後で整理します。

使い方2 現状を整理する

 理想の姿に対して、今どのような状況にあるのかを書き出して整理します。売上や資源、スキル面などの定量的な情報に加えて、メンバーがどのような希望や感情を抱いているのかなど、定性的な情報も書きましょう。なお、理想の姿と現状は、片方ばかり考えるのではなく、双方を見ながら整理していくのがオススメです。

使い方3 ギャップを分析する

 理想と現状との間にあるギャップを分析します。このギャップが「問題」となります。左の列でいえば、「売上が8,000万円/月不足している」「社員数(人手)が70名不足している」などが考えられます。この問題について、6W2Hやなぜなぜ分析を用いて深掘りします。

思考が加速する問い

Q. 理想までの到達度は今、何%くらい?
Q. 到達度を10%上げるためには、何ができる?
Q. 100倍の成果を目指すとしたらどうする?
Q. 重要な問題はどれだろうか?

CHECK POINT

□自分たちが到達したい、あるべき理想の姿を言語化することができている
□自分たちの現状について正確な状況を理解し、何が問題であるかを把握できている
□問題が存在しているという認識をチームで共有できている

6W2H:8つの問いを用いて問題を多面的にとらえる

6W2H

 思考を広げるために必要な、ベースとなる問いを網羅してくれるのがこの「6W2H」です。

 6W2Hとは、「Who」「What」「Whom」「When」「Where」「Why」「How」「How much」の8つの疑問詞を用いて、物事やテーマ、問題、課題などを多面的に考察するフレームワークです。問題の分析や整理、情報収集する項目の整理、アイデア発想、あるいはヒアリングツールとして、情報を整理する必要があるいろいろな場面で活躍します。

 テーマに対してさまざまな角度から問いを投げかけることで、思考が広がり、それまで気付いていなかった視点を得ることができるというメリットがあります。「問題についてもう少し多面的に考えたい」というときに、ぜひ活用してみてください。

使い方1 テーマを決める

 テーマ(左の例では「問題」)を設定し、中央に記入します。

使い方2 情報を広げる

 テーマに対して、8つの疑問詞のそれぞれに回答しながら、思考を広げていきます。各疑問詞で考えるべき点は、下記の切り口を参考にしてください。

6W2Hを問うときの切り口の例
6W2Hを問うときの切り口の例

思考が加速する問い

Q. 問題について正確に理解しているか?
Q. この問題が起きる典型的なシチュエーションは?
Q. なぜこの問題が生まれている?
Q. 無意識に目を背けている点はないか?

CHECK POINT

□テーマについて偏りなく情報を網羅できている
□テーマについて、文章で説明できるようになっている
□思考を広げた先に曖昧な情報がある場合は、その情報についても考えられている

なぜなぜ分析:問題の原因を深掘りする

なぜなぜ分析

「なぜなぜ分析」は、問題に対して「なぜ?」と繰り返し問いかけることで、原因を明らかにするフレームワークです。問題を解決するためには、その原因を正確につかむ必要があります。問題の表層部分しか見ずに対策を行うと、その場ではなんとかなっても、根本が解決できていないために問題が再発しかねません。解決しようとする問題の奥深くにある根本的な原因を明確にしたうえで、それを取り除くための対策を立てることが重要です。

 なぜなぜ分析を用いて問題を深掘りすることはもちろん、このフレームワークを通じて「なぜ?」と問い続ける習慣や、思考する体力を養ってほしいと思います。

使い方1 問題を設定する

 分析する問題を設定します。1回のなぜなぜ分析で扱う問題は、具体的な内容を1つに絞っておくことがポイントです。

使い方2 なぜ?と問いかける

「それはなぜ?」と問いかけ、問題が発生した原因を書き出します。

使い方3 

 書き出した原因に対して、また「なぜ?」と問いかけ、さらにその原因を探索します。

使い方4 

 以降、3を繰り返します。「この原因を改善することで、最初に掲げた問題の解決が可能なことを論理的に説明できる」という段階まで掘り下げます。また、左の例は1つの問題に対して1つずつ原因を書き出す形式ですが、複数の原因が考えられる場合もあります。そのときは、ツリー状に原因を分類し、それぞれの原因についてなぜなぜ分析を行います。

思考が加速する問い

Q. 前提を疑うことができているか?
Q. 問題についてどれくらい深く考えているか?
Q. この問題について最も詳しいのは誰?
Q. 似ている問題はないか?

CHECK POINT

□論理が矛盾せずに整理できている
□中立的に考えられている(主観に頼った属人的な分析になってはいけない)
□原因について、素直にありのままを書いている(評価を気にしてごまかさない)

コントロール可能/不可能:自分たちに変えられるものを知る

コントロール可能/不可能

「コントロール可能/不可能」とは、自分たちの努力で解決できる問題と、自分たちではどうにもできない問題とを切り分けて考えるためのフレームワークです。

 コントロール不可能なものとは、社会的な動きに支配される要因が絡んでいたり、業界ルールや取引先など、他者の意思決定に高い割合で依存するものです。一方、内部的な要因や、自分の行動や思考が原因の問題は、コントロールが利きやすく、解決の可能性が高いでしょう。

 コントロール不可能な問題は無視してよいわけではありませんが、どうがんばっても変えられないものを議論したところで、時間がいくらあっても足りません。コントロールの可否で問題を分類することで、時間を有効に活用できます。実効性を重視して問題を抽出し、議論したい場合に使ってみてください。

使い方1 問題を書き出す

 思い浮かぶ問題や、普段感じている困ったことを書き出します。複数人で行う場合は、付箋1枚につき1つずつ問題を書いていくとよいでしょう。

使い方2 分類する

 左の例のような紙やホワイトボードを用意します。そこに、1で書き出した問題がコントロール可能か不可能かを分類します。この段階では、問題を挙げた人の判断で分類して構いません。

使い方3 内容を深掘りする

 分類できたら、対話しながら深掘りしていきます。可能・不可能の分類は正しいかどうか、可能に分類した問題の中で特に気になるものはどれか、解決するにはどうすればよいのかなど、アイデアを出し合います。また、コントロール不可能でも、自分たちで打開できそうな発想がないか、一度は考えてみるとよいでしょう。

 これまでの認識を超えるような発想が生まれると、とても意義があります。これらの切り口で対話することで、問題に対する多面的な理解を深められます。

思考が加速する問い

Q. 今、自分たちは何を考えるべきだろうか?
Q. コントロール不可能である主な要因は?
Q. 自社ではコントロール不可能な問題を他社はどうしている?
Q.コントロール可能な問題の解決策は?

CHECK POINT

□コントロール可能か不可能かの境界線が共有できている
□コントロール不可能な問題について、本当に不可能かを議論できている
□コントロール可能な問題の解決策につながるアイデアが出ている

ビジネスフレームワーク図鑑

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ビジネスフレームワーク図鑑
すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70

著者: 株式会社アンド
発売日:2018年8月29日(水)
価格:2,200円+税

本書について

「アイデアが浮かばない!」「会議がまとまらない!」「意思決定で迷ってしまう!」そんな悩みをお持ちの方に捧げるフレームワーク集です

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://saleszine.jp/article/detail/1899 2020/10/13 07:00

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