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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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to be ONE TEAM ともに「売上」をつくるマーケティングとセールス

2024年10月16日(水)13:00~17:35

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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オンラインセールスの達人

集中力と合意スキルがピカイチ!HubSpot社APAC売上No.1セールスの「3秒ルール」とは?

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 感染症拡大予防のため、営業組織のテレワークも加速中。営業担当者のみなさんも、慣れないオンライン商談に試行錯誤されているのではないでしょうか。本連載「オンラインセールスの達人」ではすでに先行してオンライン商談を行ってきた各社の達人に大切にしているポイントやコツを伺っていきます。オンラインはもちろん、オフラインの商談にも活きるポイントも多いはず。環境に左右されず勝ち続ける営業になるために達人たちのストーリーをぜひ読んでみてください。

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今回お話を伺った達人は?

●藤田 咲さん

 2016年10月、設立初期のHubSpot日本法人に営業担当者として入社。日本のセールストップパフォーマーとして昇格し続け、2020年第1四半期は営業成績APAC(オーストラリア、シンガポール、ジャパン)1位に!2020年3月単月でも達成率・売上高ともにAPAC1位の藤田さんは、とくに以下ふたつのスキルが非常に秀でていると同社の営業ディレクターから推薦いただきました。

  • クオリフィケーションスキル:お客様の感情や雰囲気から商談のフェーズを判断して優先順位をつけ、合意形成を進めていくスキル
  • 集中力:働くことを強制されないリモートの環境であっても高いパフォーマンスを上げている

オンラインでは商談だと捉えてもらえない、を克服

 
HubSpot Japan株式会社 Principal Sales Account Executive 藤田咲さん

――藤田さんのキャリアを教えてください。

三重で育ち、高校卒業後はノースイースタン州立大学に入学するために渡米しまして、その後キャリアのすべてが外資系です。2007年の大学卒業後に日本に帰国し、2013年までは金融業界にいました。いちばん長かったのはイギリスに本社をおくヘッジファンドで、当初はバックオフィスとして入社したのですが、投資家対応の業務も経験しました。これが営業職との出会いです。

2009年のリーマンショック、2011年の東日本大震災を経て、一度きりの人生でもっとやりがいを感じられる仕事に就きたいと金融業界を去る人が周囲に増え、私自身も同じような思いを抱いていました。人々の人生を豊かにするテクノロジーに関わりたいと、宿泊予約サイトを運営するBooking.comへと転職し、営業のポジションに。旅館やホテルなどの宿泊施設を中心に新規開拓を行ったり、パートナー施設の売上向上支援をする既存営業を行ったりしていました。

当時はもちろんすべて対面の営業です。お客様側からすれば、掲載できる予約サイトはたくさんあるうえに大差がありません。どれだけ営業と仲が良いか、に依存する面も多く、「顔を見せてなんぼ」で正直意味なき訪問もせざるを得ない時代でした。

典型的な外回り営業でしたが、営業のために温泉地方に1週間出張するなどリフレッシュできることも多かったので、しばらくは苦ではありませんでした。ただ4年弱続けるなかで、お忙しい相手にも対面で時間を割いてもらっていることに「これって電話でもできる話かもしれないな」と違和感は生まれてきました。

HubSpotに入社を決めた理由のひとつが自由な働き方です。成果を出せれば手段は問われませんし、顧客を必ず訪問する必要もなく、いつどこで働いても良いというカルチャーと、そのカルチャーのもとで営業スキルを磨けることに惹かれました。

――HubSpotのセールスはほとんどがオンラインで実施され、藤田さんはアポどりからクロージングまですべてオンラインで実施されているとのことですが、最初から問題なくできたものなのでしょうか。

HubSpotの営業部門にはリードナーチャリングを行う「BDR(Business Development Rep)」と、主に商談のクロージングを行う「GS(Growth Specialist)」のふたつの役割があり、私は後者のGSです。マーケティング活動によってHubSpotへの興味度が高いことが明確になった見込み顧客には対しては、GSが初回の電話をかけることもあります。

本国のHubSpotでもセールスはすべてオンラインで完結しているのですが、日本法人立ち上げのとき、訪問文化の強い日本では訪問すべきだろうかという話も持ち上がりました。本国ではオンラインで完結している外資ベンダーも、日本では商習慣に合わせて訪問営業を実施していることも多くて。

そんななか、いざオンライン商談をしてみると、一部のお客様からは難色を示されたり、セキュリティの問題で難しいと言われたりしたものの、非常に多くの企業の方々に受け入れていただけました。当時、本社から外国人の上司が来ていたのですが、「日本のお客様はかなりの確率でビデオをオンにしてくれるね」と驚いていました。海外では、営業側も顔を映さないことも多く、顧客も半数くらいはカメラオフで話すみたいですから。

HubSpot日本法人では、挨拶の意味も兼ね、いまでも可能なかぎりビデオはオンにしていただくようお願いをしています。このように日本のお客様に受け入れてもらうこと自体はスムーズだったのですが、続けていくうえで抱えたのはオンラインセールスだと「真剣に捉えてもらえない」「商談だと思ってもらえない」という課題でした。

――顧客に「商談」を意識してもらうために行っていることはありますか?

「なぜこの時間を設けるのか」、ウェブ会議を始める前に期待値を設定することです。会議が設定された時点でお客様側も、1時間割いても良いと思ってくださっているので「何を期待していて」「何を絶対に質問しておきたいか」は冒頭に必ずお聞きします。

HubSpotは無料CRMも提供しているように、有料サービスを提案する商談とまでいかないお客様に対しても営業がウェブ会議を行うこともあります。「情報交換目的」なのであればそれもOKなんです。大事なのは期待値を合わせることなので「今回は情報交換で、2~3ヵ月後にまたフォローアップさせてください」と現状と次のステップを明確にするようにしています。

次のページ
アポは1日3件まで!「間」を活用するのが藤田さん流

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この記事の著者

SalesZine編集部 宮田華江(セールスジンヘンシュウブ ミヤタハナエ)

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