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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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営業の仕事は「売る」ことなのか? 「Buyer Enablment」をめぐる冒険

2024年7月12日(金)13:00~18:20

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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1,000名の営業成果を上げる!フィールドセールスのテクノロジー活用

営業手帳をデジタル化したら、CRM入力率が約99%に伸びたワケ

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 営業組織におけるテクノロジー活用が進むなか、その要となっているのはインサイドセールスやマーケティングチームであるという組織も少なくないだろう。もっともテクノロジーを活用して仕事を効率化してほしいフィールドセールスチームは訪問で出先にいることも多く、結局「システムへ入力しない」という課題から抜け切れていないこともまだまだ多い。本連載では、約1,000名のフィールドセールスにテクノロジー活用を浸透させるべく、営業課題に真剣に向き合ってきたディップ・亀田さんの取り組みが共有される。

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フィールドセールスの重要性

 はじめまして。アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」を運営するディップ株式会社の「dip Robotics」という組織で室長をしている亀田です。私たちの組織は社内のあらゆる業務改善に取り組んでおり、RPAやDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入も担当しています。本連載では、フィールドセールスの業務改善に取り組んだ際の成功・失敗事例をもとに改善テクニックを紹介していきます。

 「バイトル」は掲載枠を販売することで収益を上げるビジネスモデルで、営業による求人広告掲載枠の販売が売上の肝になってきます。お客様の規模によって営業部隊が異なりますが、今回紹介したいのは、中小規模の飲食・小売店などを対象とする約1,000名規模の営業組織におけるCRM活用の事例です。

 この組織の顧客となる店舗では、採用業務の責任も本社ではなく、店長が担っているケースが多いです。飲食店の営業とともに採用活動も行うので、店長は非常に多忙です。メールを見るのは仕込みの合間、夜の営業後となることも多いので、最近流行りのインサイドセールスでは店長にメールを見てもらえない、電話をしてもレスのタイミングが合わず会えないケースも出てきます。そこで、我々はフィールドセールスに重きを置いて、大規模な営業組織でコールと訪問による開拓営業を行っています。

CRMはなぜ利用されない?

 フィールドセールスに必要な営業ツールとして考えられるもののひとつがCRMではないでしょうか?10年以上前から、我々の営業組織でもCRMの導入・定着には苦戦しており、既存製品を導入したり、フルスクラッチで開発したりと試行錯誤してきました。

 昨年、新たにdip Roboticsという業務改革組織を立ち上げたことをきっかけに、営業現場でCRMに関するインタビューを行ってみると以下のような声が出てきました。

  • PCサイトしかないので、カフェを探して入力しなければならない
  • 自分の顧客リストがCRMに存在しないので、毎回顧客を探すことになる
  • 商談入力の項目が多く入力が面倒
  • 商談を入力するメリットがない、メモは自分の手帳とExcelで十分

 CRMを導入している営業現場だと良く聞く内容ではないでしょうか?営業が困っている課題と解決ツールが噛み合っていないので不満が溜まっている状態だったのです。

ツール導入じゃなく業務解決を先に考えた

 ディップではこれまでに何度もCRMツールを導入してきましたが、どんなに高性能な機能を搭載したCRMを導入しても現場の営業に利便性を感じさせなければ、利用されず意味がないことがわかりました。失敗事例をもとに、試行錯誤して見つけたCRM導入の価値検証テクニックを紹介していきます。失敗してきた施策は以下のとおり。

  • トップダウンでCRMを普及させようとした
  • コール、訪問などの行動量KPIをとることに注力した
  • 現場の声は部長と課長からヒアリングして、直接営業から聞いていない

 現場の声以外の部分で施策を進めると、またツールを入れるのか……と反発を生むことになります。そこでまずは、現場の業務課題を解決することを目的としました。効果を得るためには少し遠回りで面倒ですが、現場に近づいたほうがうまくいくことがわかりました。営業ファーストなアプローチで行った施策を解説していきます。

次のページ
現場でのCRM価値検証テクニック

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この記事の著者

ディップ株式会社 dip Robotics 室長 亀田重幸(カメダシゲユキ)

ディップ株式会社 dip Robotics 室長/HCD−Net認定 人間中心設計専門家。プログラマー、インフラエンジニア職を経て、バイトルのiOS/Androidアプリを企画立案、エンジニアとディレクター両側面スキルを活かし、数多くのプロジェクトマネジメントを手掛けた。その後、自社内のAI/RPA...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://saleszine.jp/article/detail/1191 2020/02/25 07:00

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