シナジーマーケティングは、顧客データ活用に関与するビジネスパーソン1,000人を対象に、「企業のデータ資産利活用に関する実態調査2026」を実施した。

データ統合の有無で、AI活用の成功率は“19.2倍”の差へ

AI活用で具体的な成果(売上増や予測精度向上など)を実感している企業は、データの一元管理ができている層では68.9%に達している。対して、データ統合に未着手の層では3.6%。成功率にして19.2倍の圧倒的な格差が生じている。高性能なAIというエンジンがあっても、燃料となるデータが整備されていなければ機能しない構造が、統計的にも示唆された。
約9割が「高度な分析以前」の整理フェーズで停滞

顧客データを「すぐにAI活用できる状態」と回答した企業は8.8%だった。データ統合が完了している企業も11.9%にとどまった。DXやAI活用の議論が高度化する一方で、約9割の企業が基盤整備が追いつかない「整理フェーズ」で足踏みしている実態が明らかになった。
最大の障壁は「専門スキルを持つ人材」の不足

データ整備が進まない要因の第1位は、「専門スキルを持つ人材の不足」(34.4%)だった。とくに、データ統合に「一部着手」している企業では48.8%が人材不足を課題として挙げており、プロジェクトの途中で実務的な壁に突き当たる構造が見てとれる。
成功企業が重視する「守り」と「使いやすさ」

AI活用で成果を出している企業は、今後の課題として「高度なセキュリティ体制(58.3%)」や「ツールの使いやすさ(36.3%)」を、未成功企業の約2倍の割合で重視している。成果を出し始めた企業ほど、単発の検証ではなく「継続運用できる環境づくり」へと視点がシフトしているのが特徴的である。
【調査概要】
調査期間:2025年12月25〜26日
調査方法:インターネット調査
調査対象:顧客データ活用に関与するビジネスパーソン(全国20~69歳男女)
有効回答数:1,000名
