Magic Momentは、日本電気(以下、NEC)が、営業組織の抜本的変革基盤として「Magic Moment Playbook」を採用し、1,000名規模での導入を開始することを発表した。また両社は、NECの全社導入を見据えて「企業神経系」再構築プロジェクトを始動する。

導入の背景
NECでは、データを全社的に共有するデータドリブン経営を導入し、経営判断の迅速化と高度化と現場での自律的な判断を実現している。その一方で、データ可視化のためには営業活動における商談数や受注見込みなどを詳細に入力する必要があり、現場の入力負荷によるデータの欠損や質のばらつき、顧客に向き合うべき時間が奪われているという課題に直面していた。
Magic Momentは、人が入力しなくてもデータが集まる仕組み(Data Capture)が、次世代の経営基盤になると提唱してきた。この思想に、データ入力を効率化しデータドリブン経営を組織に定着させるシステムを模索していたNECが共感。Salesforceのカスタムオブジェクトへの柔軟な対応に加え、早期成果創出を前提としたカスタマーサクセス体制、エンタープライズ企業でも対応できる権限設定が評価され、今回のパートナーシップが実現した。
「Playbook Capture」 が選ばれた3つの理由
1.Data Captureによる自動化
メール、カレンダー、ウェブ会議などの日常業務ツールと連携し、営業活動をAIが自動的に記録・構造化する。先行導入部門の実証では、現場の入力負荷を削減しながら、データの網羅性と鮮度を向上させることに成功した。
2.トップセールスの形式知化
個人のスキルに依存していた営業プロセスを、データ分析に基づいて標準化。「Playbook(台本)」としてシステムに実装することで、1,000名の営業担当者が、トップセールスと同じ品質のアクションを実行できる環境を構築する。実証実験では、このアプローチにより、営業生産性が約8〜9%向上するという結果が確認された。
3.経営判断の解像度向上
現場の活動データ(事実)がリアルタイムで経営層に共有され、経営判断がスピーディーに現場のアクションへと反映される。この双方向のデータ連携により、NECは市場の変化にスピーディーに適応する「学習する組織(企業神経系)」への進化を目指す。既存のSalesforce環境を活用し、そこにデータを集約させるアプローチを行う。
日本電気 コーポレートITシステム部門長 兼 経営システム統括部長 中田俊彦氏のコメント
私たちNECは、デジタル技術の活用により社会価値を創造し続けるため、自社の営業プロセスの変革にも挑戦しています。その一環として、「Magic Moment Playbook」の導入を決定しました。
Salesforceを活用したデータ経営を深化させる上で、現場の入力負荷とデータの質は長年の課題でした。本ツールの自動録音・連携機能は、営業担当者を事務作業から解放し、創造的な提案活動へのシフトを可能にしました。その結果、商談の文脈を含むリッチな情報がSalesforceに正しく蓄積され、真の顧客理解に基づいたアクションが可能となります。
特筆すべきは、NECが培ってきた「勝ちパターン」を、テクノロジーの力で全社員が実践可能になる点です。ベストプラクティスをシステムがナビゲートすることで、個人のスキルに依存しない強い組織を構築し、商談勝率の確実な向上を見込んでいます。
「Magic Moment Playbook」は、NECの営業文化を進化させる強力なドライバーです。今後も最先端の技術を積極的に取り入れ、お客様の成功に貢献してまいります。
Magic Moment 代表取締役CEO 村尾祐弥氏のコメント
「失われた30年」と言われる日本経済の停滞の主因の一つは、企業が顧客との関係性という最も重要な資産を、データとして正しく蓄積・活用できてこなかったことにあります。 日本を代表するテクノロジー企業であるNEC様が、この本質的な課題に正面から向き合い、「手入力の撤廃」と「企業神経系の再構築」という英断を下されたことに、深い敬意を表します。 CRMは、もはや「管理の道具」ではありません。経営者が正しい判断を下すための「参謀」であり、現場が顧客に感動を届けるための「武器」へと進化しなければなりません。NEC様とのこの取り組みが、日本企業の覚醒を告げる狼煙(のろし)となるよう、我々も全社一丸となって伴走してまいります。
