aileadが提供する商談・面談解析クラウド「ailead(エーアイリード)」は、全国の営業職300名を対象に「営業人材の育成・マネジメントとAI活用に関する実態調査(2025年)」を実施した。

約7割が「育成・マネジメントに課題を感じている」

「営業人材の育成・マネジメントに課題を感じていますか?」と質問したところ、営業組織における最大の課題は「スキルのばらつき」(59.6%)という回答だった。次いで、「育成リソース不足」(32.7%)、「属人化」(29.2%)が続き、個人の経験や勘に依存した教育体制の限界が浮き彫りになった。
AIを日常的に活用している営業職は7%

「営業活動や育成の場面で個人として生成AI/AIツールをどの程度活用していますか」と質問したところ、「日常的に活用している」(7%)、「ときどき活用している」(27%)の合計が34%となった。約3人にひとりがAIを試験的に利用しているものの、業務に定着している層は1割未満だった。AI活用は「個人レベルの実験段階」にとどまることがわかった。
個人での利用AIツールの6割が「ChatGPT」

「現在利用している生成AIやAIツールは何ですか?」と質問したところ、もっとも多く使われているのは「ChatGPT」(58.9%)だった。一方で、営業現場に特化したAIツールの導入は限定的だった。ビジネスで使えるAI環境はまだ整っていない実態が明らかになった。
個人のAI活用、効果を実感しているのは“効率化”のみ

「個人でのAI活用において、どの程度効果を感じていますか」と質問したところ、約7割(69.8%)が「業務効率化」でAI活用の効果を実感したと回答した。一方、「若手の早期戦力化」「属人化解消」はいずれも約4割にとどまり、人が育つAI活用には至っていないことがわかった。
組織としてのAI活用は4割強にとどまる

「あなたの所属する組織では営業活動や人材育成にAIツールを導入していますか」と質問したところ、「全社導入」(10.0%)、「部分導入」(33.3%)と、導入・検討企業は過半数を超えるものの、組織的な定着は十分に進んでいないことがわかった。
組織でのAI活用は“効率化”を超え始めている

「組織でのAI活用において、どの程度効果を感じていますか」と質問したところ、「業務効率化」では76.9%が効果を実感し、これは個人活用を上回る数値を示した。一方で、「属人化解消」(55.4%)、「成果向上」(57.7%)など、育成・ナレッジ共有型AI活用が次の成長フェーズであることがわかった。
【調査概要】
調査名:営業人材の育成・マネジメントとAI活用に関する実態調査
調査主体:ailead
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国の社員数300名以上の企業に勤める営業職の男女
有効回答数:300名
調査期間:2025年10月10日〜10月16日
