ソフトブレーンは、企業競争力向上のためのCRM/SFAを提供する自社プロダクト「esm(eセールスマネージャー)」の「esm AIコンシェルジュ ナレッジサジェスト」に、esm上のデータを対象に回答する新機能の提供を開始した。

提供の背景
総務省の国勢調査によると、ここ10年で営業職従事者が約58万人減少(※)。人材不足は、企業の成長を阻む深刻な問題となっている。このような状況を打破するためには、業務効率化と成果向上を両立させ、生産性を向上させることが急務である。
ソフトブレーンは、これらの課題を解決するソリューションとしてesm AIコンシェルジュを2024年9月にリリースした。営業現場の入力作業を自動化する「登録支援」、会議や会話などの音声を録音・解析し、テキストデータに変換した上でeセールスマネージャーに活動記録として自動登録する「音声アシスト」、ユーザーの知りたいことに対して回答を返す「ナレッジサジェスト」を段階的に提供してきた。
今回提供開始する「ナレッジサジェスト esmデータ」によって、属人的になりがちな実商談におけるノウハウを「誰もが」「いつでも」「カンタンに」得ることができるようになり、営業パーソンの育成コストの効率化が期待できる。これにより、企業は限られた人材で成果を上げることが可能になる。
※国勢調査2010年、国勢調査2020年「就業者の産業・職業」より
特徴

従来のesm AIコンシェルジュ ナレッジサジェストは、ユーザーが疑問や知りたいことを入力すると、「ユーザー社内のファイルサーバーに格納されたドキュメント(社内ナレッジ)」や「一般的な情報」をもとに、AIコンシェルジュがもっとも適したデータを選定し、回答や提案をセキュアにユーザーに返す機能だった。
一方、今回リリースした新機能は、過去からの営業情報を資産として活用することを目的としている。
- 過去の類似案件検索の効率化:以前は手作業で探していた過去の類似案件を、AIコンシェルジュが自動で抽出・提示する。これにより、システムユーザーは過去の成功事例やノウハウを参照し、現在の案件に活かせるようになる。
- ノウハウの共有と活用:案件に関連して蓄積された見積内容、競合対策、顧客からのフィードバックといった具体的なノウハウを、AIコンシェルジュがユーザーからの質問に応じて提供する。これにより、個人の経験だけでなく、組織全体の知見を活用できるようになる。