ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は、AI活用に関するコンサルティングやソリューションの提供を行う100%出資の子会社DeNA AI Linkを設立した。

設立の背景
生成AIの台頭により、さまざまな業界で業務効率化や生産性向上が求められるようになった。しかし、日本国内では生成AIの導入には至っていない企業が存在するという現状がある。生成AIの浸透が十分になされていない背景には、活用の仕方がわからない、または自社にカスタマイズされたサービスが十分に存在していないといった課題があげられる。
これまでDeNAは、さまざまな業界で顧客の求めていることを追求してきた。その結果、どの業種にも応用できるITやAIのノウハウ、エンジニアリング基盤、ネットワークを持ち合わせることができ、ワンストップでソリューションを提供している。DeNAは、これらの強みをAIネイティブな事業創造や事業運営にも活かすために今回の新会社の設立に至った。
取り組む事業
新会社では、AIを用いて日本社会の生産性向上をサポートするため、AIのコンサルティングやソリューション提供を行う。具体的には、日本のAIに興味がある企業や経営者へのコンサルティングを実施する。また、個別カスタマイズが必要な領域においては、AIの技術基盤となるソリューションの提供や、共同での事業開発を含めたAIエージェントの提供も検討している。さらに、グローバルでAIツールを展開する企業が日本に製品やサービスを投入する際のビジネス展開をサポートする予定である。
DeNAでは、2025年4月にAIイノベーション事業本部を立ち上げ、toC向けのアプリ開発を行うなど、全社をあげてAI活用に取り組んでいる。今回の新会社設立を契機に、DeNAに限らず日本全体の生産性向上を推進していく。