キンドリルジャパンは、りそなグループのIT基盤運用の高度化やサイバーセキュリティ強化、IT人財の育成に向けた取り組みを支援するため、りそなホールディングスとの戦略的パートナーシップ合意を締結し、本年4月から4年間、共創していくことを発表した。
背景
デジタル技術の進化に伴い、金融サービスの利用方法や顧客のニーズは多様化している。このような変化に対応し、安心で信頼性のあるサービスを提供するため、りそなグループはIT基盤のさらなる強化に取り組んでいる。今回、キンドリルジャパンは、グローバルで展開するIT基盤運用のスキルやナレッジを活用して、りそなホールディングスのITインフラ運用の効率化を推進することで、顧客に新たな価値を届ける体制を支援する。
目的
- IT基盤運用の自動化により、業務効率の改善
りそなグループは、AIを活用した次世代型IT運用管理や運用プロセスの標準化・一元化を推進し、業務効率の向上とシステムの安定性を目指す。これにより、りそなグループの従業員が新しいIT戦略への取り組みなど付加価値の高い競争領域の業務に集中できる環境を整え、顧客により良いサービスを提供する環境づくりを進める。キンドリルジャパンは長年にわたり培ってきたノウハウや実績と先進技術を運用に取り入れるスキルをいかして、自動化に向けた変革をりそなグループと共に推進する。
- サイバーセキュリティ運用の高度化
りそなグループは、顧客の情報資産を守り、より安定したサービスを提供することが不可欠と考えている。キンドリルは、MSSP AlertによるManaged Security Service Provider250社に関する、ビジネスの成長や利益、サービス内容の充実度などの総合的な調査で2024年に評価を得た。グローバルリソースやプラットフォームサービス、リカバリまで包括的に対応するアプローチを取っているキンドリルジャパンと、りそなグループの共創体制により、両社は対応力・防衛力の向上を目指す。
- IT基盤運用の自営化を見据え、高度専門人財の育成
りそなグループは、グループの将来を担う次世代の人財育成にも力を入れている。キンドリルジャパンは、グローバルで培ってきたIT基盤の企画・運用の知見と、分社時に推進した企業文化の変革・リスキリングの知見をいかかし、体系的な育成・教育プログラムの提供を検討するなど、りそなグループの次世代のIT運用を企画・構築するエキスパートの育成に取り組む。