対話型音声AI SaaS「IVRy(アイブリー)」を提供するIVRyは、新機能として、AIインターネットFAX「IVRy AI FAX(β版)」の提供を開始した。
「IVRy AI FAX(β版)」は紙で送受信しているFAXを、パソコンやスマートフォンで送受信することができるAIインターネットFAXサービス。受信したFAXの内容は管理画面で確認でき、受信の都度通知を受け取れる。さらに、FAXの内容がすべてAIによって文字起こしされるため、手書きのメモや書き写しが不要になる。
提供開始の背景と狙い
日本のビジネスコミュニケーションにおいて、FAXによる書類のやり取りは現在まで残っている。その理由として「企業文化において紙の書類重視の傾向が強い」「業界の商慣習上、FAXによる受発注業務が残っている」「高齢化社会において、スマートフォン操作が苦手な人にとっては、FAXがなじみのある使いやすい手段となっている」などが挙げられる。
CIAJ画像情報ファクシミリ委員会が公開した「ファクシミリの利用調査」(※)では、ビジネスにおける文書や画像の送受信にFAXを使っている人は全体の約4割となっている。
一方で、FAXの利用には次のような課題があり、労働力人口が減少していく日本社会において業務生産性の障壁となっている。
【課題】
- リモートワーク時や外出先ではFAXの確認/送信ができず、タイムリーな対応ができない
- 受信したFAXの仕分け、受注システムへの手入力などに人的リソースが必要
- 紙の管理が煩雑で、閲覧・検索の利便性が低い。紛失リスクがある
- コストがかかる(通信代、用紙代、トナー代、機器メンテナンス費用など)
そこでIVRyは、対話型音声AI SaaS IVRyのプロダクトおよび機能の活用によって課題を解決するため、AIインターネットFAX IVRy AI FAX(β版)の提供を開始した。
IVRy 代表取締役 CEO 奥西亮賀氏のコメント
これまで当社は電話および音声通話領域を中心にサービス提供を行ってきましたが、この度「FAX」に関するサービス提供を開始いたしました。日本において、FAXは現在に至るまで、ビジネスの重要なインフラである一方、旧態依然とした部分も少なからず存在しています。今回提供を開始した機能を通じて、時間や場所にとらわれず、より便利にFAXをご活用いただくことで、働く皆様が本当に集中すべき業務に専念できる環境を提供していきたいと考えています。
「IVRy AI FAX」はまずベータ版として提供を開始しますが、今後、対話型音声AI SaaS「IVRy」との連携や機能強化を迅速に進めてまいります。
当社は今後も、ミッションでもある「最高の技術を、すべての企業に届ける」を大事に、誰も課題と感じていないような従来の業務を疑い、AIを中心とした最新技術の社会実装によって、日本の生産性向上や業務効率化、働く皆様の課題解決を推進し、「Work is Fun」な世界の実現に向けて取り組んでまいります。