ショーケースは、AI関連プロダクト開発や概念実証(PoC)を目的として2023年5月に設立した「ショーケース LLM Labs」が、サイボウズが提供する「kintone(キントーン)」での業務をサポートするAIアシスタント「Associate AI Hub for kintone」の販売を開始したことを発表した。
開発の背景
ショーケースは、kintoneに連携できるノーコードサービス「おもてなしSuite」を通じ、kintoneユーザーの利便性向上を目指している。2022年12月にサイボウズオフィシャルプロダクトパートナーへ認定されたことを皮切りに、2023年6月に提供開始したkintoneのデータの描画や閲覧権限付与などの機能を有した「おもてなしSuite for kintone View」の販売、2024年6月のサイボウズオフィシャルコンサルティングパートナーの認定など、さまざまな取り組みを行ってきた。また、2023年11月にはkintoneの拡張システムとして、LLMを活用したkintoneのAIアシスタントサービスAssociate AI Hub for kintoneのプロトタイプを発表。今回、販売を開始した。
同サービスの開発にあたり、kintoneのエコシステムを形成・拡大するためのサービスのひとつとして、ショーケースはサイボウズより開発支援金というかたちで支援を受けた。
概要
Associate AI Hub for kintoneは、kintone内のアプリを作成したり、JavaScriptを活用した開発を可能にする、生成AIを活用したkintone専用のアシスタント機能。
特徴として、テキスト入力、または音声入力による対話形式でAIに代理操作できることがあげられる。自然言語インターフェース(NLUI)を用いることで、これまでマウスやキーボードで操作していた内容の代理操作を行うため、アシスタントに話しかけているような感覚での操作が可能となる。
kintoneアプリの作成やプログラミングコードの生成など、これまでkintoneユーザーが行ってきた操作をAIが代理で実行することで複数の業務を並列に実行し、効率化を推進。労働力不足などの社会課題の解消・軽減に貢献する。
活用シーン
- kintoneアプリの生成
kintoneアプリを自動生成する。AIアシスタントに音声やテキストで作成したいアプリを指示することで、AIアシスタントがアプリのフィールドを提案し、自動生成する。
- サンプルデータやカスタムJavascriptの生成
kintoneで作成したアプリにサンプルデータを作成する。またkintoneの標準機能にない表示や動作をさせたいときにカスタムJavascriptの生成を行う。
サイボウズ 執行役員 営業本部長 玉田 一己氏のコメント
サイボウズ株式会社は株式会社ショーケースによる、「kintone」での業務をサポートするAIアシスタント「Associate AI Hub for kintone」の提供開始を心より歓迎いたします。サイボウズが開発支援させていただき、プロトタイプでノウハウを培った「Associate AI Hub for kintone」により、kintone内にあるデータを用いて様々な業務をアシストすることで、人とAIが共同でDXを推進していくことを期待しています。今後もパートナーシップを深めて、お客様に最適なソリューションをご提供いたします。