RevCommは、新サービス「MiiTel Scan to Call(ミーテルスキャントゥーコール)」のリリースを発表した。
開発背景
銀行ATMの利用や飛行機の搭乗、買い物の決済など、日々の生活のさまざまな場面でQRコードを使うことが一般化している。加えて、電話解析AI「MiiTel Phone」のユーザーから「入電の多い経路を可視化したい」「さまざまな顧客から、より気軽に問い合わせてもらいたい」といった要望がRevCommへ寄せられていた。
このような背景からRevCommは、QRコードで発信できる電話「MiiTel Scan to Call」を開発した。
「MiiTel Scan to Call」概要
あらかじめ発行した QRコードをスキャンしたり、ウェブサイトやアプリに掲載したボタン・テキストをクリックしたりすることでブラウザが起動し、音声発信ができるサービス。ユーザーは電話番号を入力することなく無料で発信できる。利用企業は媒体ごとに発行するQRコードやボタンを分けることで、問い合わせが多い入電経路を特定することが可能。また、通話前に入力フォームを設置することにより、発信者に関する情報を必要に応じて入手し、最適なコミュニケーションを図ることもできる。
さらに、利用企業は、マーケティング活動の一環として、キャンペーン別/媒体別のスキャン回数や通話件数を測定したり、利用企業が管理するGoogle Analyticsアカウントにイベントを送信したりできる。これにより、発信者がどの場所から、どのような媒体を通じて製品やサービスを知り、どのような情報をきっかけとして問い合わせに至ったかを可視化できるようになる。
これまで、コールセンターや問い合わせ窓口における電話記録は、マーケティングデータとして活用することが困難だったが、「MiiTel Scan to Call」により、情報を自動的に蓄積できるようになる。新聞・雑誌・チラシ等の紙媒体にQRコードを掲載することで、紙媒体を含むさまざまな広告の効果測定も可能。これにより、定量データに基づくマーケティング分析が可能になる。
「MiiTel Scan to Call」のリリースにともない、RevCommは、2024年7月5日に新サービス・書籍発表会を実施。RevComm 代表取締役 會田氏による書籍『音声×AIがもたらすビジネス革命 VOICE ANALYSIS』(幻冬舎)の紹介と、MiiTelの新サービス「MiiTel Scan to Call」「MiiTel RecPod」のリリース、AI機能のアップデートについて発表された。
RevComm 代表取締役 會田武史氏のコメント
ここ数年、決済、搭乗券、キャッシュカードなど多くの分野で、旧来型のアナログな方式がQRコードに置き換わり、デジタル化によって利便性が圧倒的に向上しました。
1877年に日本で電話が導入された当初、人が手動で電話を繋げておりましたが、1924年に自動化され、1980年代後半にアナログ回線からデジタル回線(ISDN)に切り替わり、1990年代後半からインターネットの普及に伴ってIP電話が広がり、2010年代以降クラウドベースの通信サービスや、ビデオ通話機能を備えた統合コミュニケーションツールが登場し、ビジネスシーンでの利用も拡大してきました。一方で、ユーザーインターフェースは、1920年代のダイヤル式に始まり、1970年代にプッシュボタン式に順次移行しましたが、それ以降、大きな変化はありませんでした。
そこで当社は、「電話をかける」という行為にも新しい在り方を提案できるのではないかと考え、MiiTel Scan to Callの開発に至りました。
MiiTel Scan to Callは、QRコードを使って簡単に電話を発信できる新しいサービスです。これにより、電話の利用がさらに便利になり、コミュニケーションの質が向上することを期待しています。
今後も、RevCommでは「コミュニケーションの在り方を変える」ことにコミットし、革新的なサービスを提供し続けてまいります。