テラスカイは、データやAIの活用を支援するため、セールスフォース・ジャパンが提供するSalesforce Data Cloud(以下Data Cloud)に関し、「Salesforce Data Cloud+AIラボ」を設立した。
設立の背景
昨今、消費者データ保護の世界的潮流の影響もあり、データ活用に関して次の課題を持つ企業が増えている。
【課題】
- 各部門でSaaSを導入した結果、データが重複していたり、分散している
- 適正なデータを抽出するために、各データに紐づく業務知識と実際にデータを紡ぐ技術的知識が必要となり、データ活用ができていない
- Cookie規制に代表される法律やプラットフォームの変化に対応するのが精一杯
- デジタルマーケティングのシステムを導入しても、短期的なプロモーション施策に留まっている
このため、マーケティング部門、営業部門、さらには開発や経営部門に至るまで、データを有効に収集・分析・活用する「データマネジメント」の対応が求められている。
このような背景からテラスカイでは、Salesforce Sales Cloudなど、Salesforceの主力製品にData CloudとAIを組み合わせることで、企業が抱えるデータマネジメントへの課題を解決すべく、「Salesforce Data Cloud+AIラボ」の設立に至った。
今後の展望
Salesforce Data Cloud+AIラボは、各部門およびグループ各社に所属する人材23名からなる組織横断型チーム。グループの知見を集約し、顧客企業に対してもっとも適したデータマネジメントを提案する。
設立に先立ち、テラスカイでは「Salesforce 認定 Data Cloud コンサルタント」の資格取得を強化しており、すでにグループ全体で148名(2024年4月30日現在)のエンジニアが取得した。
Salesforce Data Cloud+AIラボ 所長 鈴木重行のコメント
効果的なデータマネジメント施策を実現するためにはデータの蓄積と分析を可能にする最適なプラットフォーム選びが重要です。そのような観点から、Salesforceの製品を既に導入されている企業においては、Data CloudとEinsteinを利用したデータマネジメントの仕組みを構築することを推奨します。導入されているSales Cloud、Service Cloud、Marketing CloudやTableauと一体となったデータマネジメント施策の実行を実現することができるため、お客様のビジネスのさらなる成長が可能になります。私たちも、まずは社内で積極的にData Cloudを活用して検証を行い、活用スキルを上げていき、お客様のデータマネジメント施策展開により一層貢献していきたいと思っております。
「Salesforce Data Cloud」について
Salesforceに組み込まれたハイパースケールのデータエンジン。オープンで拡張可能な性質を持ち、さまざまなシステムとシームレスに連携が可能。Salesforce上の顧客情報だけではなく、ウェブ上の行動情報など、さまざまな情報を組み合わせて大量のデータを統合し活用できる。