Sendyは、ファイル共有のクラウド・ハブ・サービス「Sendy」を本格リリース。なお、同社はこれまでに楽天ベンチャーズからの出資を主として累積で1,000万ドルを調達している。
「Sendy」は社内メール及びメッセージャーと連携して、ファイルの種類やサイズに関係なく、転送と共有を可能にするサービス。たとえば、SlackやChatworkのようなツールと「Sendy」を連携すれば、大容量ファイルも簡単に同僚や外部のパートナーに送信・共有できるようになる。また、これまでのファイル共有サービスとは異なり、大容量ファイルの送信時に普段と同じ業務環境でも、わずか1、2回のクリックでかんたんに転送することができる。
Sendyの三好平太氏・ライアン=ソン氏両代表は以下のように抱負を語った。
「Sendyは、大容量ファイルを伴う業務において、メッセンジャーやメールからファイルとメッセージを一緒に送信できる非常に効率的なツールです。さらに、アカウント連携によりクライアントが『@sendy.jp』といった第三者からのメールアドレスではなく、すでに知っているアドレスやアカウントから直接ファイル転送の通知を受信できます。そのため、業務効率化に加えて信頼度を上げる上でも非常に重要な役割を果たすことになると思います。あるデータによれば、効率的なファイル転送サービスを使用しないことで、組織の生産性を低下させることがわかっています。我々は、『Sendy』のわかりやすいUIと利便性、パワフルな機能を提供することで、業務の簡素化・効率化向上のお役に立てればと考えております」
Sendyへの出資を決めた楽天ベンチャーズのアン・セミン代表は以下のように述べた。
「Sendyはファイル転送・共有においてユーザーがこれまで感じていた煩わしさをしっかりと把握した上で、ユーザーストレスを解消することを目標とし、解決できる技術を持っています。また、ユーザーの仕事におけるユーザビリティーの向上のため、常に技術の発展に向け邁進しています。このような技術力と常に進化し続けるサービスを提供しようとするSendyへの信頼が出資の決め手につながりました」
アン・セミン代表は続けて、下記のような期待を述べた。
「日本におけるファイル転送・クラウド市場は年間1450億円に達する非常に大きなマーケットで、グローバル及びローカルのクラウドサービスがしのぎを削る非常に重要なマーケットです。日本においてビジネス向けにチームワークとファイル共有を最速につなぐサービスは『Sendy』がほぼ唯一無二だと考えています。またファイル送信・共有ニーズの8割以上が業務用という日本でのマーケットにおいて、『Sendy』の飛躍的な成長を期待しています」
Sendyは6週間に渡るベータテストを経て、2019年6月10日に正式サービス開始、7月には強力なセキュリティ機能を含む有料サービスSendy Proをリリースする予定。現在は、無料登録での利用が可能だという。