マツリカは、提供するクラウド営業支援ツール「Mazrica Sales(旧Senses)」について、スペラネクサスに導入されたことを発表した。
導入の背景
スペラネクサスでは「情報のブラックボックス化」と「顧客情報の曖昧な管理」という課題を抱えていた。
情報のブラックボックス化について、業務報告書を書くシステムが機能しておらず、個人の経験則・勘・日ごろのコミュニケーションに頼っている状態だった。コロナ禍をきっかけとした在宅勤務でコミュニケーションが減った結果、課題が顕在化。データや情報を記録していかなければならない流れとなった。
顧客情報管理では、名刺管理サービスに蓄積された数万件の名刺情報が整理されていないことがもっとも大きな課題だった。サービスを利用して全社で名刺情報を管理・共有する一方、大量の情報が未整理のまま羅列され 「今、誰に連絡をとるべきか」がわからない状況が発生。医薬品原料の営業活動では5年~10年ほどかかる案件もあり、その間に発生する担当者の退社や異動による引き継ぎを管理する必要もあった。
新規営業に注力する方針を掲げたことをきっかけに、営業・顧客情報の管理における課題解決に向けた取り組みが始動した。
導入の決め手
過去に営業管理システムを導入したが社内で利用が浸透せず、属人的な管理に立ち戻ってしまったため、今回のSFA/CRM導入検討では「社員の声」をとくに重視。はじめにSFA/CRM導入のプロジェクトメンバーで「すべての情報が蓄積されてコミュニケーションの基盤となり、かつみんなの手でアップデートされていく状態」というゴールを共有した。
そのうえで、ゴールの実現に向けて必要なシステムとして17項目の評価基準を設定。この項目をもとに各システムを採点した結果、Mazrica Salesの導入に至った。
評価基準の一部項目
- 外出先からの入力を可能にするアプリがあること
- 移動中にかんたんに業務報告を書けるよう、音声認識機能があること
- IDを持たない他部署のメンバーにも通知を送信できること
- 自社で活用している他サービスとのアカウント連携ができること
- チャットボットでのやりとりだけでなく、対面でのサポートが受けられること
など
導入後の変化
Mazrica Sales導入により情報のブラックボックス化が解消され、各案件の担当者や進捗が可視化されたことでコミュニケーションが活発に行われるようになった。
顧客情報については、既存の名刺管理サービスにすべての名刺情報を蓄積しながら、Mazrica Sales上で情報の最新化・管理を実施。現在の担当者の情報だけを見ることができ、コメント機能で営業情報を紐づけることもできるため、迷いなく顧客にアプローチできるようになった。