経営管理システムのコンサルティング事業を手がけるジールは、スシローグローバルホールディングス(以下、スシロー)の営業支援システムの構築事例を発表。
スシローは以下のような課題を抱えていた。
- BIツール導入後もExcelで業績の管理を行っていたため、業績の詳細をリアルタイムに把握できていなかった
- 蓄積されたデータの増加により、時間内にデータの処理が終わらなくなっていた
スシローは、機会損失を最小限にしつつコスト縮小を目的とした需要把握を実現するため、2013年にBIツールを導入し年間およそ12億件もの蓄積された売上データの可視化を実現した。
しかし、BIツール導入後も手作業で業績の管理を行っていたため、業績の詳細をリアルタイムに把握できていないということが大きな課題となっていた。また、当該システムは、当時蓄積されていたデータをリアルタイムに可視化するということに注力していたため、構築後数年経った現在では、蓄積されたデータの増加により時間内にデータ処理が終わらないことも課題となっていたという。
これらの課題を解決すべく、スシローでは分析システムのデータベースを見直し、利用用途の範囲を拡張、さらに必要なレポートを自動で集計・配信できるシステムへと刷新することを決めた。
ジールは、スシローの業務に沿ったシステムを開発するため、同社の業務部門にジールの席を設け、コミュニケーションを密に行い、業務の理解を深めた。そのうえで、実際に運用するメンバーからの要望をその場でキャッチアップし、トライアンドエラーを繰り返しながら運用の仕組みを定義し、新しいコンテンツの作成を進めた。
スシローの以前のデータウェアハウスは、年間およそ12億件というデータを蓄積するためのものだったが、今回ジールは分析・モニタリングの業務機能強化のためのデータモデル改善を行い、データ増加によるパフォーマンスの劣化を軽減させることに成功したという。結果、恒常的にシステムが動き続けることができる形に刷新することに成功し、日々データが増えてもシステムは問題なく稼働することが可能になった。
さらに、より業務に浸透する分析基盤にするため、レポート配信機能を提供。BIツールの画面をそのままメールで発信することが出来る形に改修し、また、Excelファイルに変換して自動でレポートを発信することも可能にすることで、利用者がウェブアクセスする手間が省かれ、数字がより身近なものとなった。