ログポートは、セールスエンゲージメントクラウド「シナリオリード」の正式リリースを発表した。また、インキュベイトファンドを引受先とする第三者割当増資により1億円の資金調達を実施。調達した資金はプロダクト改善および事業拡大のための採用活動に投資する。
日本での商談獲得業務は、営業アプローチ検討やメール作成、SFA/CRMへの入力作業といった属人的な作業により業務が煩雑化している。加えて、最適な営業アプローチがわからず個人の感覚によって業務が進められているケースが少なくない。
一方アメリカでは、セールスエンゲージメントによって属人的で煩雑な商談獲得業務を自動化。同時に営業アプローチがデータドリブンに分析され、最適な営業アプローチを組織全体で共有している。セールスエンゲージメントは「顧客とのコミュニケーションを最適化することで、商談数を効率的に増やしていく取り組み」のこと。近年、SFA/CRMやMAに次ぐ第3のセールスプラットフォームとして、アメリカを中心に普及している。
シナリオリードは、営業アプローチ(いつ、誰に、なにをするのか)を分析して最適な営業アクションを提案し、活動量の増加および顧客に最適化された営業活動に貢献するセールスエンゲージメントクラウド。これまで一部の顧客を対象に先行販売を行っていたが、今回、正式に提供を開始した。
「シナリオリード」の特徴
最適な営業アプローチを分析しチームで再現
業務を開始したタイミングで「どの顧客に、どのチャネルで、何をすると良いか」といった最適な営業アクションを提案。属人的な営業アプローチやメール内容をデータに基づき分析することで、最適な営業アプローチの発見およびチームでの再現を可能にする。
煩雑な業務を自動化
煩雑な業務を自動化することで作業時間を削減。顧客接点時間であるピュアセールスタイムを増やし、活動量を引き上げる。
Salesforceとのシームレスなデータ・UI連携
Salesforceとシナリオリードを画面遷移することなく同一画面上で利用できる「1画面UI」や、Salesforceとシナリオリード間で各種データを自動で同期する「データ同期」など、Salesforceを利用している企業はこれまでのオペレーションを大きく変更せずに営業活動を行うことが可能。
インキュベイトファンド 代表パートナー 本間真彦氏のコメント
新しい商品のリリース、既存製品のシェア拡大等、製品を売ることは企業にとっての根幹であり、それを司る優れた営業チームは会社の要です。しかしながら、優秀な営業パーソンは限られ、チームとして優れた営業成績を上げ続けるサステナブルな組織は稀です。シナリオリードは営業パーソンを管理するツールではなく、営業パーソンとチームをエンパワーするツールです。営業パーソン各人の最適なアクションを提案、各営業パーソンとチームの行動をより楽に効率化。正しい努力でパフォーマンスを最大化していきます。
ログポート 代表取締役CEO 松原史典氏のコメント
ひとつの疑問から事業は始まりました。「これほどテクノロジーが進化しているのに、なぜ営業現場は10年前と大きく変わらず、属人的で大変なんだろうか?」SFA/CRMによって営業活動は可視化され管理はとても楽になりました。しかし、多くの営業現場では、相変わらず煩雑な業務で忙殺されています。多くの方は結果が出るやり方がわからず、悩みながら手探りで業務を進めています。私たちは、データとテクノロジーにより、営業現場の方ひとりひとりの力を引き出し、もっと成果を出せる世界をつくることにコミットしてまいります。
ログポート CTO 川鍋昂氏のコメント
SFA/CRMにより営業管理は進化しましたが、現場ではまだ煩雑で属人的な業務が多く残っています。シナリオリードはテクノロジーによる自動化とデータドリブンのアプローチで、営業活動を根本から改善します。営業目線で磨き上げたUXやルーチンワークの自動化は、営業担当者が真に営業活動に集中できる世界を実現します。また、営業実績を基にしたデータドリブンな改善サイクルを営業現場に装着します。進化し続ける営業チームをサポートし、業績を最大化する道を切り開くことが私たちの使命です。