キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う機関「Job総研」を運営するライボは、565人の社会人男女を対象に「2022年 定年退職に関する調査」を実施。その結果を発表した。
調査概要
- 調査対象者:全国/男女/20~50代
- 調査条件:1年以内~10年以上勤務している社会人(20人~1000人以上規模の会社に所属)
- 調査期間:2022年11月9日~11月14日
- 有効回答数:565人
- 調査方法:インターネット調査
調査結果
現職での退職金有無をたずねたところ、52.6%が「ある」、47.4%が「ない」と回答。また退職金があると回答した297人にその目安金額を聞くと、平均は「1,005.3万円」、中央値は「600万円」という結果になった。
定年退職後の生活についてたずねたところ、「とても不安」(20.9%)、「不安」(20.4%)、「どちらかというと不安」(34.3%)の計75.6%が「不安がある」と回答。「不安がない」と答えたのは計24.4%となった。また、「不安がある」と回答した427人にどのような不安を持っているかたずねたところ、「自分の年金で生活ができるか」(70.7%)がもっとも多く、「年金が受け取れるか」(58.5%)、「年金以外の資産」(46.8%)と続いた。
定年退職後のための資産形成についてたずねたところ、54.7%が「している」、45.3%が「していない」と回答。また、「している」と回答した309人にどのような資産形成をしているかたずねたところ、「投資」(64.4%)がもっとも多く、「資産運用」(61.2%)、「毎月の貯金」(47.6%)と続いた。
定年退職後のための資産形成について、年収区分別では「200~400万円未満」の34.8%、「400~600万円未満」の63.0%、「600~800万円未満」の76.2%、「800~1,000万円未満」の77.3%、「1,000万円以上」の78.3%が資産形成をしていると回答。また年代別では、「20代」の42.3%、「30代」の68.8%、「40代」の66.3%、「50代」の59.6%が資産形成をしていると回答した。
定年退職後の個人資産の目標額をたずねたところ、「3,000万円以上」(43.4%)がもっとも多く、平均額は「3,956.4万円」、中央値は「2,500万円」という結果になった。一方、現実的に形成できる定年後の個人資産予定額をたずねたところ、「3,000万円以上」(32.0%)がもっとも多く、平均額は「3,167.3万円」、中央値は「2,000万円」。目標額と予定額の間に、平均額で「789.1万円」、中央値で「500万円」の差が生じた。
何歳まで働いていたいかたずねたところ、全体で「60歳」(28.3%)がもっとも多く、平均は「61.5歳」、中央値は「60歳」という結果になった。男女別では男性の平均が「62.4歳」、女性の平均が「59.9歳」となり、中央値は男女ともに「60歳」。年代別では50代の「66.1歳」がもっとも高い平均年齢となり、中央値は20代・30代が「60歳」、40代・50代が「65歳」という結果になった。
定年退職後のための資産形成について
- これから雇用が流動的になるので、自分で資産を形成する必要性を強く感じている
- 退職金をあてにしなくても生活できるように、資産運用や貯金をしたい
- 年金だけでは生活ができないと思うので、定年退職後のため資産形成をしている
- 定年が延長されて払う税金が増えるので、国をあてにせず自己資産を形成している
- 退職する頃に、社会情勢がどのようになっているか未知数であるため不安が大きい