ダイヤモンド・コンサルティングオフィスは、大企業へ入社して3年目以内のZ世代会社員(総合職)104名を対象に「上司からの指摘の受け止め方」に関する意識調査を実施。その結果を発表した。
- 調査概要:Z世代社員における「上司からの指摘の受け止め方」に関する意識調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2022年10月25日~同年10月26日
- 有効回答:大企業(1,000名以上)へ入社して3年目以内のZ世代会社員(総合職)104名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
調査結果
これまでに上司から、自分の仕事や振る舞いに対して、それを問題・課題として強くはっきりと指摘された経験があるかたずねた。52.9%が「ある」、41.3%が「ない」と回答した。
Q1で「ある」と答えた回答者に、上司に強くはっきりと指摘された後、仕事に対するポジティブな変化があったと思うかたずねた。9.1%が「かなりあった」、43.6%が「ややあった」と回答した。
Q2で「かなりあった」「ややあった」と答えた回答者に、上司に強くはっきりと指摘された後に、仕事に対してどのようなポジティブな変化があったかたずねた。「同じミスをしなくなった」(58.6%)がもっとも多く、「上司に期待されているということを実感した」(51.7%)、「仕事が丁寧になった」(44.8%)と続いた。
他人が上司に強くはっきりと指摘されている光景を見るとどのように感じるかたずねた。「自分も同じ指摘をされないよう気を引き締める」(57.7%)がもっとも多く、「褒めるだけではない良い上司だと感じる」(19.2%)、「自分よりも期待されていて羨ましいと感じる」(10.6%)と続いた。
上司に自分の間違いを強くはっきりと指摘してほしいと思うかたずねた。13.5%が「非常にそう思う」、41.3%が「ややそう思う」と回答した。
Q5で「非常にそう思う」「ややそう思う」と答えた回答者に、上司に強くはっきりと指摘してほしいと思う理由をたずねた。「自分の成長につながると思うから」(71.9%)がもっとも多く、「建設的な意見がもらえるから」(38.6%)、「自分に本気で向き合ってくれていると感じるから」(31.6%)と続いた。
上司に強くはっきりと指摘してほしいと思う理由
(Q6で「わからない/答えられない」以外を答えた回答者・自由回答・一部抜粋)
- メリハリができる(25歳)
- だめなところを放っておかれるよりもいい(24歳)
- モヤモヤするのは嫌だから(23歳)
- 何も言われないと見てくれていないように感じるから(25歳)
- 自分で気づけていない部分は、指摘してもらわないと気づかないこともあるから(24歳)
- 他者に同じ間違いをさせないため(25歳)
- 仕事を早く正確にこなすための第一歩になるから(24歳)
仕事において、パワハラではなく適切な「指導」だと感じる上司の行動をたずねた。「どの部下に対しても公平に指摘する」(66.3%)がもっとも多く、「業務におけるミスをはっきりと指摘する」(62.5%)、「繰り返される遅刻などに叱責する」(48.1%)と続いた。
Q8で「特にない」以外を答えた回答者に、仕事において、パワハラではなくそれが自分にとって適切な「指導」であれば、上司から強くはっきりと指摘されたいと思うかたずねた。16.5%が「非常にそう思う」、60.8%が「ややそう思う」と回答した。
上司からの指摘が「〇〇ハラ」(パワハラやセクハラなど)とされる風潮は、上司が部下の間違いを強くはっきりと指摘する機会を奪っていると思うかたずねた。8.7%が「非常にそう思う」、52.9%が「ややそう思う」と回答した。