HiCustomerは、提供するバイヤー&カスタマーイネーブルメントツール「Arch by HiCustomer」と、セールスフォース・ジャパンが提供する「Salesforce Sales Cloud」の連携が完了し、「Arch for Salesforce」として連携機能をリリースしたことを発表した。
Arch for Salesforce 提供の背景
Archは、売り手企業が買い手企業向けに、SaaSの購買やオンボーディングに関する情報を一元管理する「ページ」の作成、共有ができるプロダクト。
SaaSの購買やオンボーディングにおいては、製品資料や導入手順、スケジュール進捗、ファイルなど、さまざまな情報がメールなどを介してやりとりされる。
Archは、これらの情報を一元管理することで、購買検討やオンボーディングなどのプロジェクト進行をスムーズにし、売り手の受注率の向上や買い手企業の購買体験の最適化を目指す。
目の前のプロジェクト進行の管理を行うだけでなく、マーケティング・営業・カスタマーサクセスそれぞれが顧客解像度を高め、業務に役立てられるように、Salesforce Sales Cloudと連携した本機能の提供を開始した。
サービス活用イメージ
1. Salesforce上で、顧客と共有するArchページの作成・閲覧が可能
Salesforce Sales Cloudの任意のオブジェクトのタブに「Arch」を作成し、買い手と共有する「ページ」の作成や閲覧を行うことができる。
営業担当やカスタマーサクセス担当は、Salesforce Sales Cloud上で商談やオンボーディングの準備、進行状況管理を完結させることが可能になる。
2. Salesforce上で、顧客のエンゲージメントを可視化
Salesforce Sales Cloudの任意のオブジェクト内で、顧客のエンゲージメントを確認することができる。Archの「ページ」へのアクセス状況やタスクの完了・遅延といった進行状況を確認することができるようになり、プロジェクトのリスク検知や商談のフォーキャスト精度の向上に役立つ。
3. Archで取得した情報を、Salesforce上の任意カラムへ連携(年内リリース予定)
Archの「ページ」内の特定項目に入力された内容をSalesforce Sales Cloudの任意のカラムへ自動で連携することが可能。
これにより、購買フェーズにおいては、営業担当が買い手の利用ツールや検討中の競合といった情報を理解したうえで提案を進めることができるようになる。カスタマーサクセス担当においては、買い手の導入前の課題やゴール、プロジェクト進行状況を把握することで、支援の戦略立案に活かすことが可能になる。さらに、マーケティング担当においても、連携された情報を把握することで、適切な顧客セグメンテーションやコンテンツ作成を行うことが可能になる。