オラクルは、企業がカスタマー・エクスペリエンスを向上させ、コストを削減しながら新しいサービスを導入でき、エンドツーエンドの企業間(B2B)取引を統合・自動化する新しい「Oracle B2B Commerce」を発表した。
Oracle B2B Commerceは、「Oracle Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」を介して4万以上の取引先やサービス・プロバイダーと直接接続が可能。異なるシステムやプロセス、データ統合の問題がなくなり、B2Bトランザクションを容易につなげることができる。
J.P. Morgan Payments やFedExからそのほかの金融サービス企業、保険会社、配送サービスまで多岐にわたるサービス・プロバイダーとOracle Cloud ERPを直接結びつける機能と、統合データ・モデル、安全なワークフローを組み合わせて、双方向の顧客に向けてB2Bコマース・プロセス全体をデジタル化。
4万社の企業がすべての取引先とシームレスに取引情報を共有できるようにすることで、取引完結までの迅速化とカスタマー・エクスペリエンスの向上を支援する。また、新たな決済ソリューションなど、新しいサービスの提供も可能になる。
J.P. Morgan Paymentsとの連携により、Oracle Cloud ERP相互の顧客が得られるメリット
統合されたバンキング・サービス
J.P. Morgan Paymentsとターンキー方式で接続、統合されるため、支払いに関する設定と処理の複雑さを軽減。顧客はCloud ERP上から数時間以内にJ.P. Morgan Paymentsの提供するサービスの一部を透過的に運用することができるようになる。自動化されたエンドツーエンドの支払い処理により、資金取得、現金支払い、クレジットカード処理が効率よく実施される。リアルタイムで現金の持ち高を把握できるため、迅速な資金残高予測も可能となる。
統合されたJ.P. Morganトラベル・カードおよび経費サービス
新しいタッチレス・モバイル・エクスペリエンスにより、従業員エクスペリエンスが改善され、経費精算サイクルを短縮。相互にリンクされたJ.P. Morganのコーポレート・カードに請求が行われると、承認データがリアルタイムで送信され、経費が自動的に記録、明細化、監査される。経費報告書の提出が不要になり、承認が効率化され、経費精算が迅速に行えるようになる。
計画中のFedEx Compatibleプログラム・ソリューションにより、Oracle Cloud ERPの顧客が得られるメリット
統合されたロジスティクス・サービス
システム連携のための個別開発が不要になり、ネイティブなオンボーディング機能、リアルタイムの料金見積機能、出荷機能、追跡機能を利用できる。オラクルはさらに、配送コストの削減とパフォーマンスの向上のため、物流業務の最適化を支援する機能を提供する予定。