マーケライズは、製造業界の営業・販促担当者を対象に「2021年7月~2022年6月における展示会出展に関する調査」を実施。その結果を発表した。
調査概要
- 調査期間:2022年7月1日(金)~7月31日(日)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:製造業を主とする企業の営業・販促担当者
- 有効回答:206名
- 調査企画:マーケライズ
調査結果
リアル(対面型)展示会出展回数について、直近1年とコロナ禍以前の変化をたずねた。その結果、29.9%が「増えた」、24.0%が「変わらない」と回答。「増えた」「変わらない」の合計(53.9%)が「減った」(46.1%)を上回った。
リアル展示会での獲得名刺枚数について、直近1年とコロナ禍以前の変化をたずねた。その結果、過半数の57.1%が「減った」と回答した。
今後の出展意向をたずねた。リアル展示会では「直近1年と同様に出展」(46.1%)がもっとも多く、「出展数を増やす」(32.5%)とあわせて78.6%が積極的に出展する意向を示した。一方、オンライン展示会では、積極的な出展意向を示した割合は33.5%となった(「直近1年と同様に出展」23.8%、「出展数を増やす」9.7%の合算)。
コロナ禍以前と比較した最近の展示会傾向
- コロナ禍以前に比べ、興味関心度の高い方の割合が高くなった印象がある
- 商談につながるケース(割合)がコロナ禍前に比べ大きく増えたように感じている
- 海外の来場者は減ってしまったが、国内営業の商談が増えた
- 依然として大手企業の一部には見学禁止令が敷かれているところも残っており、来てほしい来場者が必ず来るとも限らないのが現実
- 急ぎの顧客(今困っている、すぐ欲しい)は減少している印象、近い将来の検討材料を探しに来ている顧客が多いように感じる
オンライン展示会で見えてきた課題
- お客様の課題感が分かりにくい。また、対面と違い温度感がわからない
- 複数人に説明している状況だと顧客側も気軽に質問しにくいと感じており、距離を感じる
- 出展作業に要する工数の割に、熱量のある顧客の獲得が難しい
- 扱う製品によって、やはり実物の確認が重要になる
- 展示会によってフォームがまったく異なるため、その都度フォームに合わせた対応が必要だったり、当日も回答者を常時置いておく必要があったりと意外と手間やコストがかかる
- オンライン展示会に向いている分野や内容はあると思うが、製造業にはあまり向いていないと感じる
- 商談発展率こそ低いものの、ウェブやメール等によるコンタクトが好まれる傾向があるため、MAツールなどとの相性が良い