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32.6%が敷金を理由にオフィス移転を断念 平均額455万円/ネオマーケティング調査

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 ネオマーケティングは、従業員規模300名未満・資本金3億円未満の賃貸オフィスビルに入居する全国の経営者を対象に「コロナ禍でのオフィス利用と働き方」と題したインターネットリサーチを実施した。

調査概要

調査方法:ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したウェブアンケート方式で実施

調査対象:アイリサーチ登録モニターのうち、従業員規模300名未満・資本金3億円未満の賃貸オフィスビルに入居する全国の中小企業・スタートアップ経営者

有効回答数:1,000名

調査実施日:2022年5月27日(金)~6月2日(木)

調査結果

 新型コロナ感染拡大以後に実施した働き方についてたずねた。「在宅勤務(リモートワーク)」63.5%、「時差出勤」45.6%、「時短勤務」30.8%という順になった一方、現在も実施しているものは「在宅勤務(リモートワーク)」50.9%、「時差出勤」33.1%、「時短勤務」20.6%と、10ポイント以上減少した。

 リモートワークのデメリットについて、「コミュニケーション不足」65.6%、「業務がリモートワークで対応できるものに限られる」32.7%、「人事評価がしづらい」29.6%という結果に。

 新型コロナの収束後、在宅勤務/リモートワークはどのように変化すると思うかたずねたところ、「増加すると思う」のは計27.8%、「変わらないと思う」のは39.3%、「減少すると思う」のは計32.9%という結果になった。

 コロナ禍以降(2019年12月以降)実感したことについて、「リアルなコミュニケーションの重要性」が計74.0%、「リアルな会議の重要性」が計61.1%、「オフィスビルの重要性」が計46.7%という結果になった。

 オフィスビルで働くメリットについて、「気軽にコミュニケーションが取れる」(65.8%)がもっとも多く、「業務に集中しやすい」(47.8%)、「働くための環境が整っている」(45.5%)が続いた。

 理想のオフィス条件では「空間にゆとりがある」が49.9%で最多。次いで「集中できる空間」が48.2%、「コミュニケーションが取りやすい設計」が44.8%という回答になった。

 今後のオフィスビルの移転希望・移転計画についてたずねた。全回答者のうち46.8%が移転したいと考えている一方、「移転したいので計画している」のは12.8%となり、「移転したいが計画していない」のが34.0%となった。

「移転したいが計画していない」理由について、最多が「引越し費用がかかるから」(52.9%)、次点が「敷金(保証金)がかかるから」(32.6%)となった。

 現在入居しているオフィスビルの敷金(保証金)について、平均額は455万円、最高額2億円という結果に。また敷金(保証金)に対し、計64.6%が「高い」と感じていた。

 計49.6%が「敷金(保証金)は取られて当然だ」と考えており、約3人に1人は「返ってこないものだ」と考えていた。「支払った金額を覚えていない」経営者も29.0%存在した。

 増資または負債で資金調達を行った経営者の45.6%が、敷金(保証金)で払った金額があれば成長できていたと思うと回答。一方、自己資金で事業を行っている経営者では31.0%と言う結果に。

 増資または負債で資金調達を行った経営者の39.3%が、敷金(保証金)で払った金額があれば社員をもっと雇用していたと思うと回答。一方、自己資金で事業を行っている経営者では26.3%となり、10ポイント以上の差が生じた。

 増資または負債で資金調達を行った経営者の42.7%が、敷金(保証金)が原因で成長資金をセーブしたと回答。自己資金で事業を行っている経営者は32.1%となり、こちらも10ポイント以上の差があった。

 企業のスタートアップ時、主に自己資金で事業を起こした経営者は28.7%。

 敷金(保証金)がなければできたことについて、借入をしている経営者と自己資金で経営を行う経営者を比較した。「事業成長の足かせになったと思う」への同意では10ポイント以上、「借入金を増やさなくてはいけなかった」への同意では20ポイント近く、借入をしている経営者のほうが高くなった。

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