日立ソリューションズは、同社が提供する「PC自動シャットダウンシステム」を三菱電機が導入していることを明らかにした。
三菱電機では、多様な働き方の推奨と法令遵守の両立を実現するべく、2016年から働き方改革に取り組んできた。そうした中でも、従業員が作業に没頭してしまい長時間労働をしてしまうことや、管理職の目が届かないリモートワーク環境下での就業管理など、さまざまな課題を抱えていた。従業員が残業状況を把握しながら自律的に働ける仕組みを取り入れることを目的に、リシテアと連携が可能な「PC自動シャットダウンシステム」を導入する運びとなった。
同システムを導入することで、リシテアに登録された就業情報との連携を通じて、長時間労働の基準値を超過した従業員に対してPC画面に業務終了時刻が近づいていることを知らせるポップアップアラート表示を実現。すでに対象従業員約3万人に導入が進んでおり、全国39拠点それぞれの働き方や業務形態に合わせて、ポップアップアラートを表示させる時間を設定している。三菱電機は新常態において、リモートワークを行う従業員が増加する中、全社的に残業時間短縮を実現したほか、部下に対する管理職のフォローアップ負担も軽減され、生産性向上を実現した。
三菱電機 人事部・人事IT企画グループ 竹内 久人氏のコメント
PC自動シャットダウンシステムと勤怠管理システムを連携することにより、管理職の呼びかけが届きにくい在宅勤務下でも長時間労働の抑止を実現しています。PC自動シャットダウンシステムの導入においては、従業員の意見を聞きながらPC画面上に表示するポップアップのメッセージ内容を調整できたり、拠点ごとに異なる働き方や業務実態に合わせて、39パターンの業務終了時刻の設定をできるなど、従業員のモチベーションへの影響を配慮し、柔軟に運用することができるため、助かっています。
すでに、対象従業員約3万人に導入が進んでおり、多様な働き方を実現しつつ、より時間を意識した働き方を促すとともに、全社の総労働時間を抑制するという効果が出ています。日立ソリューションズには、今後も働き方改革を実現するソリューションの提案に期待しています。