アドビは、BtoBビジネス向けに高度なパーソナライゼーションを実現する顧客データプラットフォーム「Real-Time CDP B2B Edition」を国内で提供開始することを発表した。これによりBtoB企業においても、BtoC企業と同様にデジタルマーケティング戦略を策定・実行が可能に。
世界的にデジタル化の波が押し寄せている中、BtoBビジネスにおいても顧客の購買体験に変化が生じている。BtoCビジネスで見られる傾向と同様に、BtoBサービスの顧客は対面以上にデジタルやセルフサービスの商談チャネルを好む傾向が強くなっている。これにより、企業には顧客との接点をデジタルに移行しながら、関係性を構築・維持していくことが求められはじめている。
この度提供が開始するReal-Time CDP B2B Editionにより、アドビあるいはアドビ以外のソリューションをソースにした、個人アカウント(電子メールアドレスや購買習慣など)および法人アカウントに関する複数のファーストパーティデータ(勤務先に関連する取引案件など)を単一のビューに統合し、異なるチャネルで共有可能なオーディエンスを作成・活用できるように。BtoBとBtoC双方のビジネスを展開する企業は、個人データと法人データを取り込んで統一して管理することで、BtoCタイプの個人プロファイル、BtoBタイプの個人プロファイル、あるいは両方のデータを内包するひとつのプロファイルを作成することが可能になる。
さらに、今回アドビは消費者とビジネスプロフェッショナルの両方をターゲットとする企業に、顧客プロファイルを統一して活用するためのサービスを提供するAdobe Real-Time CDPのB2P(Business-to-Person)版も発表。これにより、企業は消費者としての顧客がビジネス取引の顧客と同一人物であることが把握できるようになり、どちらか、あるいは両方のコンテキストに基づいた顧客体験を作成できるようになる。