動画マーケティングを提供するプルークスは、レバレジーズが運営する新卒向け就職エージェント「career ticket (キャリアチケット)」と合同で、就職活動生を対象に「就職活動におけるスマートフォンの活用と採用動画視聴に関するアンケート調査」を実施した。
同調査結果の詳細は、次のとおり。
普段のスマートフォン利用時間「5時間以上」が最多
普段のスマートフォンの利用時間について、昨年に引き続き「5時間以上(31%)」と最多となり、次いで「3時間以上4時間未満(20%)」と続く。若者のスマートフォン依存度が増していることも考えられるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、家にいる時間が長くなったことで、スマートフォンを活用している時間が増えていることがうかがえる。
就活時のスマートフォンの利用時間についても、昨年同様「1時間以上2時間未満(27%)」がもっとも多い結果に。ほかの選択肢もポイントの微増はあるが、順位は同様となった。全体の9割が就活時に1時間以上スマートフォンを使っていることがうかがえる。
就活時にスマートフォンを利用する目的の第1位は「情報検索」
就活時にスマートフォンを利用する目的の第1位は「情報検索(55%)」となり、次いで「メールの送受信(26%)」「SNS(9%)」と続く。普段のスマートフォン利用目的と比較すると、「情報検索」が46ポイント増加、「SNS」が40ポイント減少した。一部の企業ではアプリやLINE、メッセンジャーでのコミュニケーションを導入しているところもあるが、メールでのやり取りが多いことがわかる。
就活時によく利用するSNSでは、「Twitter(47%)」が昨年と比較して8ポイント増加。昨年に引き続き、対面での情報収集や交流の機会が限定されてしまうため、Twitterを通して就活仲間とのつながりや企業との接点を作る就活生もいる。
約6割の学生が「YouTube」で採用動画を視聴
採用動画を「見たことがある」と答えた学生のうち、半数以上が「個別企業説明会」や「会社ホームページ」で視聴したと回答し、「YouTube」での視聴については、昨年と比較して8ポイント増加の56%となった。企業の公式チャンネルでも半数以上の学生が視聴している。
実際に動画を視聴したタイミングでもっとも多かったのは、「会社説明会参加時(32%)」。動画を視聴したいタイミングでは、「説明会参加前」「説明会参加時」と回答した学生の割合が、実際に視聴したタイミングと比較して12ポイント増加。早い段階で採用動画を見たいと思っている学生が多いことが読み取れる。
採用動画視聴により7割の就活生が志望度上昇、採用動画は「あったほうがいい」と回答する学生は9割超
約7割以上の就活生が、採用動画視聴で「志望度が上がった」と回答。「採用動画があったほうが良い」と、回答した就活生は9割以上となった。動画視聴により志望度が「変わらなかった・下がった」と、感じる就活生も「採用動画はあったほうが良い」と思っているケースも多いことがわかる。実際に見たい動画コンテンツでは、「事業紹介(54%)」がもっとも多くなり、次いで「社員インタビュー(50%)」「社員の1日の流れ(50%)」「職種紹介(46%)」と続いた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、就職活動がオンライン化しているが、採用動画はより一層、企業の様子をリアルに伝えられる効果があるため、企業選びの判断軸にしやすいことが理由のひとつとして考えられる。
今後、採用動画はオンライン採用が主流となっている今の時代に欠かせないコンテンツとなると予想される。また、4割の学生が「採用動画が選考参加や内定承諾の決め手になっている」と、回答したことにより、意思決定のための有効なツールのひとつともいえる。
調査概要
- 調査対象:就職活動中・就職活動の経験がある2022卒の大学生
- 調査時期:2021年6月14日〜6月21日
- 調査方法:インターネット調査
- 回答者数:417人
- 調査機関:レバレジーズ キャリアチケットリサーチ/プルークス