コクヨは、在宅ワーカーの業務改善を図るため、テレワークを実践する人々の意識、悩みなどを把握し、今後の在宅勤務の課題解決に活かすため、同社公式直販ECサイト「KOKUYO Workstyle Shop」の会員を対象に、在宅勤務に関するアンケート調査を実施した。
同調査結果の詳細は、次のとおり。
在宅勤務で困ることがある人は9割強
まず、在宅勤務で困ることがあるかたずねると、「ある」と回答した人が418人にのぼり全体の95%を占める結果に。テレワークが浸透し始めてから約1年半が経過しても、依然として多くの人々が在宅での働きづらさを感じていることが明らかとなった。
在宅勤務の最大の悩みは「健康面」 全体の3割に
在宅勤務でどういったことに悩んでいるのかといった調査では、「健康面の不安」に関する回答をした人が137人で全体の32.8%を占め1位に。多くの人が体を動かす機会が減ることに不安を抱えていることが見てとれる。ついで、2位は「集中力・メリハリ」に関する回答で19.1%、3位は「空間・設備」に関する回答で13.4%となり、仕事に向き合いづらい環境面についても多くの悩みを抱えていることがわかった。
一方で、意外にも通信機器や通信環境で悩みを抱えている人は少なく、5.3%。健康面の不安をあげている年代としては、働き盛りの30~40代がもっとも多く61%という結果となった。
在宅による健康の悩みの多くは「身体の痛み」が7割超える
健康の悩みを抱えている人の多くは、「姿勢や座りっぱなしからくる身体の痛み」をあげており、全体の70%以上を占める。
そのほか、運動不足や目の疲れなどの回答があげられており、在宅ワークによる身体的負担の軽減については改善の余地があるという結果となった。
姿勢が悪くなる原因として、「イス・デスクなどの家具があっていないから」と感じている人が多いという。
在宅勤務で工夫しているのは「仕事環境」
在宅勤務で工夫していることとして、“仕事環境の充実” と回答した人がもっとも多く40%を超え、仕事がしやすいよう設備周りを意識している人が多く見受けられた。次いで健康に関する悩みを抱える人が多いこともあり、“体のケア”が続いた。
ここでも約60%の人々が、在宅勤務時にいかに「身体への負担を軽くして」業務に取り組めるのかという点に重きを置いているのかが判明した。
在宅勤務を開始してから購入したもの1位はデスク・チェアーなどの執務関連家具
在宅勤務が始まってから購入したアイテムについて調査したところデスク・チェアーなどの執務環境を構成する家具が約35%を占め、2位はPCやマウス、モニター、オンライン会議用のカメラなどPC関連のアイテムで約30%という結果だった。
調査概要
- 調査期間:2021年3月4日~3月31日
- 調査対象:「KOKUYO Workstyle Shop」が主催するアンケートキャンペーンに回答した人で週1日以上在宅勤務を行う20~60代の男女440名