平田タイルが同社の開発営業本部において、日本オラクルの「Oracle Autonomous Data Warehouse」と「Oracle Analytics Cloud」を導入した。2020年5月より、基幹システムの受注および販売データを一元化し、外部データと合わせて分析可能なデータ活用基盤を運用開始している。新しいデータ活用基盤により、同社の開発営業本部では自由度の高い分析パターンやタイムリーなデータ分析が可能になった。具体的には、商品開発、および営業販促活動における急速な市場・顧客ニーズの変化を把握するためのデータ活用を実現している。
同社の開発営業本部では、これまで市場の動向やトレンドを把握するため、基幹システムから抽出した売上、在庫、受発注データなどの定型レポートや全国の営業担当者による顧客へのヒアリング内容を活用していた。市場や顧客ニーズの現状をより客観的に把握することの重要性や課題意識が高まった背景から、定型レポートに加えて顧客の行動データなどと照合を試みたものの、データ規模が大きくなり表計算ツールでは十分に分析を行えない状態であった。IT部門の支援を最低限にしながら、こうした状況を打破するべく、「Oracle Autonomous Data Warehouse」と「Oracle Analytics Cloud」を用いて構築した。これにより、社内外のデータを含めた膨大なデータ分析も、直感的な操作で行うことが可能になり、すべての部門スタッフが必要なときに必要なデータを活用できるセルフサービスのアナリティクス環境を実現している。