「人と街を元気にする」というビジョンのもと、地域密着型フリーペーパー事業を主軸に多岐に渡る事業を展開しているぱどは、レッドフォックスが提供する「cyzen(サイゼン)」を導入した。
同サービスはSWA(Smart Work Accelerator)というコンセプトで、無駄な業務フローをなくし、生産性向上を進めることで経営課題解決を実現するサービス。同社は、同サービスを活用することで、営業活動の効率化を進めていけるだけでなく、さらに社内での残業時間削減の動きにも相乗効果をもたらした。
同社の経営企画部経営企画課マネージャー水田亮氏、首都圏事業本部営業推進室チーフプランナー宇賀神利江氏は下記のコメントを述べた。
経営企画部経営企画課マネージャー水田亮氏のコメント
一時期はエクセルで営業担当者別に、商談履歴や顧客とのタッチポイントを記録していた時期があったのですが、アプローチするお客様がとても多く、すべての商談情報を記録するのは難しいという問題がありました。いちどお取引のあったお客様は当社の受注システムに何かしらの履歴が残っているのですが、取引履歴のない新規のお客様への営業状況は、営業担当個人が管理していてブラックボックスになってしまっていました。営業担当が辞めてしまったには、営業活動の履歴が引き継がれないこともあり、顧客管理がうまくできていなかったという課題がありました。
営業活動の効率化を目指してSFA導入を検討していましたが、ツール選定の際は主にふたつのポイントを重視していました。まずひとつ目は現場が使いこなせるか、ということ。SFAを導入しても、現場が毎日ちゃんと使ってくれないと導入する意味がありません。1日に数十件も訪問する営業担当からすると、報告を書く際に毎回PCを開いている暇はありません。ですので、SFAはスマホで簡単に使えるものであるべきだと考えていました。
ふたつ目に、運用や設定の変更が簡単かどうか、ということですね。いちから自社専用のシステムを構築することも考えましたが、最初に作りこんだシステムがうまく運用できなかった時に、再設計などに多大なコストがかかってしまうこともあるのでリスクが高いと考えていました。cyzenは運用に合わせた設定変更などが容易なので、とりあえずスタートし、現場に合わせて運用を変えていくことができるのが良いポイントでした。
首都圏事業本部営業推進室チーフプランナー宇賀神利江氏のコメント
cyzen導入後、いちばん大きい効果は帰社後の残業時間が非常に短縮されたことです。これまで、営業担当は帰社後にマネージャーに対して口頭で営業活動の報告を行い、それに対してフィードバックを行うという業務フローを行っていました。個々のフィードバックが1時間程度かかってしまうこともあり、残業が多くなってしまっていました。
cyzen導入後、営業担当は商談後その場で報告を書き、マネージャーもすぐcyzen上でフィードバックを行うことで、帰社後に報告を行う必要がほぼなくなりました。このおかげで残業時間がかなり減っており、1人当たりで言うと、平均して1~2時間残業が削減され、多い人だと4時間くらい残業が減って定時に帰れるようになった人もいました。
当社も働き方改革への対応を進めていく中で、できるだけ定時に帰りましょうという活動をしており、ちょうどcyzenが働き方改革の対応にも貢献してくれたのではないかと思います。
当社は営業が200人くらいいるので、そのメンバーが営業報告に1日30分から1時間かけていたとすると、200人×1時間で、全社的には1日200時間くらいの時間はcyzenで削減できていることになりますね。