生成AIは「思考の加速装置」であり「共創のパートナー」
──これほどの熱量でAI推進をリードできるのは、山内さんの中に「AIは不可欠な武器だ」という揺るぎない信念があるからだと感じます。山内さんにとって、AIとはどのような存在なのでしょうか。

私が初めてAIの「凄さ」を肌で感じたのは、育児や日常生活の些細な悩みを相談したときでした。当初は検索ツールの延長として使っていましたが、対話を重ねるうちに、AIが各分野の専門家のように私の思考を解きほぐし、解決の糸口を提示してくれたのです。
その後、AI活用が仕事の領域へと広がり、いつしかAIを、自分の思考を前進させる「加速装置」であり、人間の可能性を拡げてくれる「パートナー」として捉えるようになりました。
──公私ともにAIを使いこなされている山内さんが、「AIと向き合う際に、もっとも意識していること」は何でしょうか。
大切なのは、使う側に「どうしたいか」という意志があることだと考えています。
目的や仮説がないまま使っても、AIから返ってくるのは表面的な答えにとどまってしまいます。そうではなく、「自分はこう思うけれど、君はどう思う?」と能動的に問いかけ、自らの思考を壁打ちし拡張させていく。この「人間側のスタンス」があって初めて、AIは真の「共創パートナー」になり得るのだと思います。
AI活用の「土壌」を活かし、「非連続な成長」へ
──最後に、今後の展望をお聞かせください。
私がこれまで取り組んできたことは、あくまで「きっかけづくり」に過ぎないと考えています。ビズリーチがもともと持っていた「互いに協力し、ナレッジを共有し合う文化」があったからこそ、今ようやくAI活用が当たり前になり、現場が自走するための「土壌」が整いました。
今ここを「スタートライン」として、いかに事業価値の創造、そして「非連続な成長」へとつなげていくか。このミッションに真摯に向き合い続け、ビズリーチという組織をさらなる高みへと引き上げていきたいですね。

──「事業成果の創出」に懸ける強い使命感と、その具体的な実践知は、多くの組織にとって大きな学びとなるはずです。本日はありがとうございました!
