ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)は、Udemyが運営するオンライン学習プラットフォーム「Udemy(ユーデミー)」において、AIを活用したロールプレイ機能の提供を開始した。

機能提供の背景
生成AIの急速な普及や働き方の変化により、社会人の学びに対するニーズは多様化している。こうした変化に対応するため、Udemyでは、AIを活用した学習支援機能の拡充を進めており、本年4月には講座内の疑問にAIが回答する「AIアシスタント」や、必要なスキルに応じてAIが学習計画を提案する「AIスキルマッピング」(※1)を実装した。
AIアシスタントは、世界で累計400万件以上利用されている。今回新たに提供する「AIロールプレイ」は、講座内容を実務に近い形で練習できる会話型コーチング機能で、5月末に英語講座向けに実装されて以降、現在では世界で9,000件以上のロールプレイが講師により作成されており、日本語講座にも対応可能となった。
※1「Udemy Business」の管理者において利用可能
機能の概要
AIロールプレイは、営業商談や1on1、プレゼン、技術説明など、実務に近いさまざまなシーンをAIキャラクター相手に模擬体験できる会話型コーチング機能になる。受講者が講座で学んだ内容をスピーディーにアウトプットできるよう設計されており、実践を通じて学習効果の定着を促す。本機能は講座に紐づいて提供されるため、学習内容とロールプレイが連動し、講座内でそのまま実践できる(※2)2点が特徴。これにより、知識の習得だけでなく、実務での応用力を高めることが可能になる。また、ロールプレイ終了後には、AIから具体的なフィードバックを得ることができる。
※2 講座の一部として講師が設定できることを表す。「Udemy」、「Udemy Business」問わず多くの講座で利用可能だが、 Udemy Business上で同機能を利用する場合、AI機能の利用にあたっての「オプトイン」を企業ごと・機能ごとに行う必要がある。また、同機能は企業の内製講座にも対応しており、講座作成者による設定が可能


ベネッセコーポレーション 執行役員 社会人教育事業領域担当(Udemy日本事業責任者)飯田智紀氏のコメント

今回のAIロールプレイ機能の提供は、社会人の学びにおける実践力の強化を支援する新たな一歩です。生成AIの急速な普及により、得た知識をどう活用し、どう表現するかといったアウトプットの重要性がこれまで以上に高まっています。「Udemy」ではこれまで、AIアシスタントやスキルマッピングなど、学習支援機能を拡充してきましたが、ロールプレイ機能は、受講者が講座内で実務に近い対話を体験できる点で、より実践的な学びを可能にします。今後は講師との連携を深めながら、ラインアップの拡充を進めていく予定です。また、「Udemy Business」導入企業では、内製講座への機能実装も可能で、ベネッセとしてもその支援に取り組んでまいります。Udemy社との連携を通じて、社会人一人ひとりが安心して挑戦できる学びの場を広げ、キャリアの可能性を支える環境づくりを進めてまいります。
Udemy CEO ヒューゴ・サラザン氏のコメント

「Udemy」は、世界中の人々が自分の可能性を広げるために、実践的なスキルを身につけられる学びの場を提供することを目指しています。今回のAIロールプレイ機能により、受講者は講座で得た知識をすぐに試し、対話を通じて理解を深めながら、実務での課題に備えることができます。英語圏での先行導入から約4か月で9,000件以上のロールプレイが作成され、受講者からも多くの前向きな反応をいただいています。日本の受講者・講師・企業の皆さまにとっても、安全で使いやすい機能や学習環境を提供できるように努めてまいります。「Udemy」は今後も、講師の専門知識とAIの力を融合させ、学びの可能性をさらに広げる取り組みを進めてまいります。