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2025年7月24日(木)13:00~18:20

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TOPPAN、生成AIを活用した「デジタル分身サービス」の提供開始

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 TOPPANは、現存する人物の姿かたち・声をリアルに再現し、本人のような対話を可能にした分身をデジタル空間上に作成する「デジタル分身サービス」の提供を開始した。同サービスは、TOPPANグループが2025年5月に提供開始した、社内外のAI活用をグループ横断で推進し、企業におけるマーケティング業務のAI Powered化を実現するサービス(※)の一環として提供する。

マーケティング分野における「デジタル分身サービス」の概念図

※AI Powered化の支援サービス:短期間でAI導入/効果/検証を行い、マーケティングDX領域における業務プロセス改革を実現させるサービス。企業のビジネス全体を俯瞰したうえで課題を抽出し、企業のAI戦略の立案を行うコンサルティングと、その計画の実装と運用、事業成長までをサポートするAI活用オーケストレーションで、企業へのAI活用の定着から運用までを統合的に支援する。

開発の背景

 情報発信の手段が多様化する一方で、少子高齢化やデジタル化の進展により、世代間の知識や経験の継承、マーケティング領域における効果的なコミュニケーションが課題となっている。コロナ禍を契機に、オンライン上で人の想いや語りの力を伝える重要性も高まっている。

 こうした中、生成AI技術の進化により、人物の姿かたちや声など“人らしさ”を備えたデジタル分身の再現が可能となり、継承やマーケティング課題の解決に向けた新たなコミュニケーション手段として期待されている。

 しかし、特定の個人の知識・経験などの情報をデジタル分身に反映することは難しく、実現のためには本人が有する知識・経験に関するデータを構造化し、AIに学習させる必要があり、生成AIに関する専門知識や技術が求められる。

 そこでTOPPANは、同社がこれまで培ってきた生成AI活用におけるさまざまな知見と、デジタル空間上に人物の姿かたちを再現する技術・ノウハウを合わせることにより、本人のような対話を可能にした分身を作成できる「デジタル分身サービス」の提供開始に至った。

特徴

「デジタル分身サービス」のイメージ

表情制御技術を活用し、姿かたちをリアルに再現

 TOPPANがノウハウとして蓄積してきたさまざまな表現技術を活用し、対象者の顔をリアルに再現する。姿かたちだけでなく人間らしい動きや表情も再現した、表現のあるコミュニケーションを支援する。

音声再現AIモデルを生成し、本人の声色や声質を多言語で再現

 収録した音声サンプルをもとに音声再現AIモデルを生成し、声色や声質をリアルに再現する。音声サンプルの収録はスタジオでの本格的な収録だけではなく、スマホアプリによる簡易的な収録も可能になる。

 また、多言語対応エンジンの活用により、その人の声色や声質による多言語の発話も可能にし、世界中のユーザーとコミュニケーションを行えるようになる。

本人さながらの会話と疑似的な相互コミュニケーションを行う

 本人に関するテキストや動画、画像などさまざまなデータをTOPPANのデータ管理に関するノウハウを活用して構造化しAIに参照させることで、本人の知識・ノウハウに基づく対話を可能にする。さらに、本人の話し方や口癖など細部まで再現することで、親近感のある対話を行うことが可能になる。

活用シーン例

 インタラクティブな会話により、映像コンテンツや音声メディアの再現とは異なる、営業商談・顧客コンタクトや教育・文化の継承を可能にし、企業の効果的なマーケティング・ブランディングを可能にする。

AIを活用した分身による同時コミュニケーション

 本人が不在時の対応や、本人だけでは対応しきれない多人数との同時対応、窓口接客業務など、業務効率化を支援する。

会社理念の継承のほか、トップセールスのノウハウを活用した営業商談・顧客コンタクト

 経営者や創始者の知識・思考をもとに、企業の経営ビジョン・行動指針を体現したプレゼンテーション、相互コミュニケーションを実現する。また、トップセールスのノウハウを反映することで、営業商談やコンタクト領域で高い顧客満足度を追求することが可能になる。

多言語対応によるグローバルな情報発信

 本人の代わりに多言語でメッセージを発信する。グローバルにおける教育・文化の継承や企業のブランディングコンテンツ・研修動画など、本人が話せない言語でも情報発信が可能になる。

対話体験の提供

 エンターテインメント分野におけるファンサービスなど、本人との対話に価値がある場面において、本人の代わりに対話体験を提供する。

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https://saleszine.jp/news/detail/7312 2025/06/20 17:30

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