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2025年7月24日(木)13:00~18:20

SalesZine ニュース

Salesforce、「Tableau Next」を日本語で提供開始

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 セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)は、従来のBI(ビジネスインテリジェンス)を超え、AI主導の意思決定と自動化されたインサイト提供を、組織のさまざまな現場に届ける新しいプラットフォーム「Tableau Next」の日本語での提供を2025年6月15日より開始する。

 Tableau Nextは、SalesforceのHyperforce基盤上に構築されたソリューションで、AIエージェントプラットフォームのAgentforceと、インテリジェントなセマンティックレイヤーであるTableauセマンティックのふたつを中核技術として設計されている。さらに、SalesforceのデータプラットフォームであるData Cloudと連携することで、統一されたビジネス定義に基づくデータ分析が可能になる。また、自然言語によるクエリ実行、異常検知、アクション提案を行うAIエージェントも標準搭載しており、Salesforceのワークフローとデータビジュアライゼーションを組み合わせることで、インサイトの獲得からアクションの実行まで、シームレスかつスピーディに図る。

機能

  • ビジュアライゼーションとアクション:Tableau Nextのビジュアライゼーションはデータを可視化する。これは、単にデータを見るだけでなく、会話型分析やドラッグ&ドロップを通じてインサイトの発見を促進する。メトリクスを含めてダッシュボードに配置することが可能であり、発見したインサイトを業務ワークフロー内で直接的なアクションにつなげることを意識して設計されている(2025年6月より日本語での一般提供を開始)。
  • Tableauセマンティック:Data Cloudに統合された、Salesforce全体で統一されたセマンティックレイヤー。データにビジネスコンテキストと意味を付与し、ビジネス用語でデータにアクセスできるようにする。さらにこのレイヤーにおいてデータに基づいたビジネスメトリクスが一元的に管理される。これにより、一貫性のあるインサイトや、AIがデータを正確に解釈するための基盤を提供する(2025年6月より日本語での一般提供を開始)。
  • Agentforceの統合:ユーザーのタスク完了を支援するエージェント型分析プラットフォーム。Concierge(信頼できるQ&A)、Inspector(プロアクティブなインサイト)、Data Pro(データ準備・モデリング支援)といったプレビルドの分析スキルをユーザーに提供する。
  1. Concierge:自然言語でのやりとりを通じて、ユーザーの問いに対しインサイトを導き出すAIスキル。「なぜ売上が下がったのか?」「どの地域がもっとも好調か?」といった質問に対して、関連データを分析し、根本原因やアクションを提案する(2025年6月一般提供開始(日本語対応は未定))。
  2. Data Pro:データの収集・整備・可視化を一手に担うAIスキル。複数のデータソースを自動的に統合し、クレンジングや前処理を行ったうえで、分析に適した形式でデータを提供する。さらに、Tableauのビジュアライゼーション機能と連携して、ユーザーの意図に沿ったチャートやグラフを生成することができ、アナリストのスキルに依存せず、スムーズにデータを扱えるように支援する(2025年6月一般提供開始(日本語対応は未定))。
  3. Inspector:リアルタイムでデータを監視し、異常値やトレンドの変化を検知するAIスキル。あらかじめ定義された条件に加え、AI自身が学習しながら「いつもと違う」兆候をキャッチする。異常が発生した場合にはアラートを出し、原因の特定までをナビゲートするので、業務におけるリスクの早期発見や、ビジネス機会の見逃し防止に貢献する(2025年6月ベータ版提供開始(日本語対応は未定))。
  • 社内マーケットプレイス:組織内で蓄積されたダッシュボードやデータソース、KPIテンプレートなどの分析資産を一元管理・共有できる仕組み。ユーザーは役割や目的に応じてコンテンツを検索・活用でき、意思決定に役立てることが可能。AIが利用傾向を学習し、関連性の高いコンテンツをレコメンドすることで、社内に点在するナレッジの「埋もれ」を防ぎ、業務の再現性と効率を向上させる(2025年6月ベータ版提供開始(日本語対応は未定))。

日本市場での定着を支援する取り組み

  • エージェント型分析のBlueprint:組織におけるデータドリブンな文化の醸成を支援する実践的なガイドラインとして、エージェント型分析時代に対応したフレームワークへと刷新した。戦略立案、ガバナンス、スキル育成、コミュニティ形成に至るまで、全社的なデータ活用を推進するベストプラクティスを体系化している。数千件におよぶ導入実績に基づいたこのフレームワークは、部門を横断した分析と、持続可能な意思決定基盤の構築を後押しする。
  • Tableau Community Slackワークスペース:世界中のTableauユーザーがつながり、学び合うグローバルなコミュニティであるTableau Community Slackワークスペースに日本語のチャンネル(#community-japan)が登場した。データスキルの習熟度に関わらず参加可能で、製品に関する質問や情報交換、コミュニティ主導のプロジェクトなど、さまざまな活動に参加できる。インプットだけでなくアウトプットの場としても活用することで、新たな知見や人とのつながり、成長の機会が広がる。

持続的な顧客関係の構築を支援するSalesforceパートナーエコシステム

 TableauはSalesforceの一員として、日本市場におけるAIとデータ活用の加速に取り組んでいる。今回の発表に際し、日本国内の主要パートナーとの連携を強化し、導入から運用まで支援する。NTTデータ、日本電気(NEC)、リバネスナレッジをはじめとする国内SIerと協力し、Tableau Nextの導入支援体制の構築、具体的なユースケースの開発、業界別のテンプレート提供などを通じて、より実践的かつ効果的なデータ活用を推進する。

NTTデータ 取締役常務執行役員 冨安寛氏のコメント

 NTTデータでは、お客様のデータ利活用高度化を支援するうえで、SalesforceやTableauの導入・活用を国内外で多数手がけてきた実績があります。近年ではData Cloudの活用によって、サイロ化した業務データの統合とAIによるリアルタイム分析を組み合わせ、製造・金融・公共といった主要産業におけるDXを加速してきました。Tableau Nextは、そうした当社の実績と親和性が非常に高く、SmartAgent構想の中核をなす「AIによる業務変革」に不可欠な要素です。セマンティックレイヤーによる共通言語の整備と、エージェントによるアクション提案の自動化は、お客様が抱える「データがあっても使えない」という壁を突破する強力な手段となるでしょう。今後もSalesforceおよびTableauとの連携を深化させ、お客様の意思決定の高度化と業務効率化を共に支援してまいります。

日本電気Corporate SVP 兼 みらい価値共創部門長 和田茂己氏のコメント

 今般、NECはお客さまを未来へ導く価値創造モデルである「BluStellar」を展開し、DXの加速を支援してまいりました。Tableau Nextは、データの準備と可視化のプロセスを大きく変革し、よりシームレスでユーザーフレンドリーな分析環境を提供することで、より強力にお客さまのDX推進の強化に大きく寄与するものと捉えています。NECはTableau Nextを重要なソリューションと位置付け、お客さまと共にデータ利活用を通じたビジネス価値の創出を目指してまいります。

リバネスナレッジ 取締役 平塚武氏のコメント

 Tableau Nextには、従来のBIツールでは難しかった「インサイトを企業価値に迅速に変換する仕組み」が多く備わっていると期待しています。たとえば、Tableau Metrics on CanvasではKPIをSlack上でも確認でき、日々のKPIの達成状況を即座に知ることができます。Conciergeを使えばAgentforceによる仮説検証の支援も可能で、これらを組み合わせて、データを価値に変換できることが今から楽しみでなりません。

Salesforce 常務執行役員 Tableau事業統括本部 統括本部長 福島隆文氏のコメント

 Tableau Nextの日本語版を日本のお客様にお届けできることを大変嬉しく思います。AIとデータの融合が加速する中で、意思決定のスピードと質がこれまで以上に企業競争力を左右するようになっています。Tableau Nextはお客様により多くの選択肢を提供することで信頼性の高いデータ活用をあらゆる業務の現場に拡げ、インサイトの獲得からアクションの実行までをスピーディに実現するデジタル労働力となりお客様の成功を支援します。今後も、日本企業のデータドリブン経営と人材育成を強力に支援してまいります。

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https://saleszine.jp/news/detail/7222 2025/05/28 08:00

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