フレクトは、パナソニック エレクトリックワークス社(以下、エレクトリックワークス)のグループ内における顧客情報を一元管理する「建設業顧客データベース(Construction Customer Database)」の開発を支援したことを発表した。

背景
エレクトリックワークスは、電気設備の分野で住宅、オフィス、ホテル、商業施設、スポーツ施設など、社会を構成するくらしの空間で事業を展開している。現在、注力施策のひとつとして、顧客接点の強化を通じた顧客LTVの最大化に取り組んでいる。しかし、グループ内の顧客情報が一元管理されておらず、営業活動が非効率な点が課題となっていた。
この課題を解決するため、同社では、グループ内の顧客情報を一元管理する「建設業顧客データベース(Construction Customer Database)」を構築することとなった。本システムはAPI連携基盤にMuleSoftを活用することで、グループ各社に導入されたCRM間の効率的なデータ連携を可能にする。
導入のポイント
MuleSoftの特徴のひとつは、APIを再利用可能とすることで、スピーディなデータ連携を可能にする点。エレクトリックワークスは、今後のモダナイゼーションやビジネス展開を見据えた時に、どのシステムからでもデータを取得・更新できる仕組みを機動的に構築することが不可欠と考え、MuleSoftを導入するに至った。
API連携の効果
グループ内の顧客情報を一元管理することで、数十万社の取引先情報、案件情報がリアルタイムで共有可能となり、現場調査・提案・受注までのリードタイムが短縮し、営業効率が改善した。また、グループ各社の情報が可視化されたことで、従来は見送っていた案件でも、グループで採算を考えることで、新たなビジネスチャンスと捉えられるようになった。APIのコール数は増加しており、グループ内での情報連携が活発化している。