日鉄ソリューションズ(以下、NSSOL)は、エンタープライズ向け電子取引プラットフォーム「CONTRACT CROSS」の提供を開始した。本プラットフォームは、電子契約を含む企業間取引の包括的なデジタル化を推進し、業務プロセス全体の統制と最適化を可能にする。

課題と背景
近年、COVID-19の影響などにより電子契約の導入が急速に進んだ。しかし、多くの企業では部門単位で異なる電子契約ソリューションを採用した結果、全社的な統制が困難になり、業務の分断が発生している。とくに、発注業務は自社で採用した電子契約システムは利用できるものの、受注業務では取引先の指定するシステムを使用せざるを得ず、運用負担が増える傾向にある。
こうした電子契約環境の分断を解消し、企業間取引全体の統制と自動化を可能にするソリューションとして、NSSOLはCONTRACT CROSSの提供を開始した。
特徴
1.エンタープライズ環境に最適化された統制・自動化機能
- 組織全体で統一された業務プロセスを可能にするための権限・ロール管理およびワークフロー制御
- 既存の基幹システム(ERP・SCMなど)とのシームレスな連携により、取引業務の自動化を促進
2.企業間取引の円滑化と電子契約環境の統合
従来の電子契約サービス(CONTRACTHUB)では、同一サービスを利用していても、異なる企業との取引ごとに複数のアカウントを使い分ける必要があり、管理の煩雑さが課題となっていた。CONTRACT CROSSでは、企業が共通のプラットフォームに参加することで、取引先とスムーズな電子取引を図り、取引文書の一元管理を可能にする。
3.電子化のさらなる拡張を可能にする新機能
- 手書きサイン機能やワンタイムユーザー機能を搭載し、これまで電子化が進んでいなかった領域にも対応
- 物理的な対面プロセスを必要としていた業務の電子化を促進