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インフォボックス、16.5億円のシリーズA資金調達を実施

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 営業データプラットフォームを提供するインフォボックスは、X&KSKをリードインベスターとして、ANRI、XTech Ventures、グリーベンチャーズ、三菱UFJキャピタル、電通ベンチャーズSGPファンド、盛島正人氏を引受先とする第三者割当増資ならびに金融機関からの融資により16.5億円の資金調達を実施した。同社は、これまで約7億円の資金調達を実施しており、今回の調達により累計調達額は約23.5億円となる。

本ラウンドにおける投資家について

参加投資家一覧(順不同)

リード投資家:X&KSK(※)

新規投資家:電通ベンチャーズSGPファンド、盛島正人氏

既存投資家:ANRI、XTech Ventures、グリーベンチャーズ、三菱UFJキャピタル

金融機関:三井住友銀行、りそな銀行、東日本銀行

※本投資案件は、X&KSKにとって初めてのリード投資案件となる

今回の資金調達の概要

  • 調達金額:16.5億円
  • 調達方法:第三者割当増資、融資

資金調達の背景

 日本のBtoBマーケティング・営業市場では、売り手側の企業がクローズドな顧客情報管理を行うことが一般的となっている。その結果、数とスピードが重視され、買い手側の購買体験の質が必ずしも高いとは言えない状況が続いている。

 インフォボックスは、買い手の“購買タイミング”と売り手の“営業タイミング”の不一致をなくすためにはデータの力が必要と考え、2024年2月に、企業リストの作成から決裁者へのアプローチまでを一気通貫で担う営業データプラットフォーム「infobox」をリリースした。

 プロダクトリリース以降、プレシリーズAラウンドを通じて、infoboxへの開発投資と組織拡大に注力し、事業成長を実現してきた。今回調達した資金は、infoboxの開発費、人材の採用費・人件費、およびマーケティング費用に投資し、infoboxの顧客基盤をさらに拡大する。

投資家の声

X&KSK

 プロサッカー選手・本田圭佑氏が創業した150億円規模のベンチャーキャピタル。「日本初のデカコーン創出」を目指し、シリーズA中心に1~10億円を投資。本田圭佑氏の国内外での影響力を活かして、日本発スタートアップの成長やグローバル展開を支援する。

X&KSK Co-Founder & General Partner 本田圭佑氏のコメント

 私たちは、Enterprise SaaSの次なる成長分野としてSales Techに注目しています。ZoomInfoやApolloの成功を踏まえ、infoboxのビジネスモデルには高い可能性を感じています。2024年3月のプロダクトピボットからわずか4ヶ月でARR1億円を達成した急成長や、平沼さんの行動力と大きなビジョンに触れ、チームの未来に強く期待しています。インフォボックスが業界をリードする存在へと成長するためのパートナーになれることを、大変楽しみにしています!

ANRI

 ANRIは2012年のANRI1号ファンド設立より、一貫して創業初期(シード期)に特化してスタートアップへの投資を実行、累計約750億円を運用している。「未来を創ろう、圧倒的な未来を」というビジョンのもと挑戦している。

ANRI Senior Principal 中路隼輔氏のコメント

 今回で3回目の出資となります。担当の投資先でいうと投資金額合計がトップクラスになってきました。それは常に野心的な目標と驚異的な実行力で事業を進めてきた代表の平沼さんとチームに対して期待をしているからです。ただまだまだインフォボックスが目指せる事業の姿からはほど遠いので今からが勝負。期待してます、頑張りましょう。

XTech Ventures

 XTech Venturesは、上場企業での経営、新規事業創出、スタートアップへの投資など、多方面での実績を持つジェネラルパートナーを中心に、「生々しい事業理解力」を強みとする独立系ベンチャーキャピタル。事業創造からポストIPO/M&AなどEXIT後の経営まで見据えた実践的な支援を行う。

XTech Ventures インベストメントマネージャー 髙本寛将氏のコメント

 シード期から4度の出資機会をいただき、代表の平沼さんとともに歩んできたこの3年半。壮大な構想は着実に理想の形に近づいています。今回のインフォボックスのリリースは、買い手と売り手の本質的なマッチングを実現する大きな一歩。投資家だけでなく、顧客や市場の皆様からの注目を強く感じます。セールステック市場は変革期。真の課題解決を目指し、もっともっと突き進んでいきましょう。

グリーベンチャーズ

 シード・アーリーステージを中心に投資を行うグリーグループの純投資ベンチャーキャピタル。メンバーはメガベンチャーや事業会社におけるプロダクトマネジメント・情報システム・経営企画・M&Aなどの多様な経験を活かし、成長企業への支援を行っている。

グリーベンチャーズ 代表取締役社長 相川真太郎氏のコメント

 今回も追加投資をさせていただきました。プロダクトの方針転換を経て、新たな事業をスピーディに立ち上げる様をつぶさに見ておりました。特に社長の平沼さんが持つ明確なビジョンと研究熱心さに加え、実オペレーションの確実な遂行力と粘り強い実行力に大きな信頼を寄せています。今後はこれまで築いてきた基盤を活かし、ネットワーク効果をも生み出す展開を期待しています。より強固で社会に貢献できるサービスへと成長していくことを、私たちも全力でサポートしてまいります。

三菱UFJキャピタル株式会社

 シードからレイターまで全てのステージのITソフトウェア、Deeptech、ライフサイエンススタートアップに投資をするベンチャーキャピタル。MUFGのネットワークを活かしたさまざまな経営支援メニューを揃え、支援する。

三菱UFJキャピタル株式会社 投資第二部 副部長 藤本光氏のコメント

 『infobox』は情報の広さ・深さ・即時性・正確性を追求し、営業パーソンの業務効率化を実現させうるサービスです。取り扱うデータの質に向き合い、より良い顧客体験を提供しようとされる当社の経営チームの力強さを近くで感じる中、今回追加出資ができたことを嬉しく思います。

 これからもMUFG全体で当社サービスが大きく羽ばたくためのお手伝いをしていきたいと思います。

電通ベンチャーズSGPファンド

 電通グループのCVC「電通ベンチャーズ」と、スタートアップ企業の支援を行う電通の「スタートアップグロースパートナーズ」が共同展開するファンド。電通グループならではの多面的なサポートにより、投資先スタートアップの事業成長を支援する。

電通ベンチャーズ アソシエイト 岡田祐佳氏のコメント

 テクノロジーを駆使してプロダクトを作ることと、それが営業現場で活用されることの間には大きな壁があると考えています。インフォボックスはデータ活用の先端を走りながらも、現場視点で営業パーソンに愛され、その壁を乗り越えられると信じています。あらゆる人を次々と巻き込み仲間にしていく平沼CEOからは、営業への強い課題意識と、それを自分が変えるのだという強い意志を感じました。今後は電通グループの事業部門と連携しながら、BtoBセールス/マーケティング領域におけるインフォボックスの支援・協業を進めて参ります。

盛島正人氏

 日本GE、およびGE米国本社を経て、モルガン・スタンレー メンローパークオフィスにてテクノロジー企業のIPO、資金調達、M&Aアドバイザリーに従事。日本に帰国後、One Capital株式会社に参画。投資先であるoVice株式会社のシリーズB 45億円の資金調達を主導し、その後oVice株式会社のCFOに就任。2024年7月、CFOとしてチューリング株式会社に参画。ダートマス大学タック経営大学院卒(High Distinction)

盛島正人氏のコメント

 セールスイネーブルメントのことを知ったのは、モルガン・スタンレーで2020年にZoomInfoというセールスイネーブルメント企業のIPOに関わった時のことでした。ZoomInfoは、世界中のビジネスが行っている「製品/サービスを販売する」という行為をより効率的に行うためのプラットフォームを提供しており、その成長率、高利益率、TAMの大きさに驚いたのを覚えています。

 日本に帰国後、初めて平沼さんとお会いした時から「日本でもZoomInfoのような企業を作り、日本のB2B市場の購買体験をより良くしたい」と話されており、シード期から継続的に意見交換や議論をしながら、平沼さんとインフォボックスの成長を見てきました。その中で、平沼さんとこの会社なら日本のB2B市場の購買体験を変えることができるかもしれないなと思い、この度出資させて頂きました。

インフォボックス 代表取締役CEO 平沼海統氏のコメント

 この度インフォボックスはシリーズAラウンドにおいて、16.5億円の資金調達をいたしました。

 これから始まる壮大なチャレンジに向けたスタートラインに立てたのは、infoboxに期待し導入していただいたユーザーの皆様、ビジョンに共感し共に前進してくださる投資家の皆様、そしてインフォボックスを作り上げているメンバーのおかげです。心より感謝申し上げます。

 前回のラウンドは、プロダクトの立ち上げやリブランディング等、まさに事業を1から作っていくフェーズでした。その中でお客様の声をいただきながら、今後自分たちが注力すべきことが明確になりました。

 今回のラウンドでは、インフォボックスの提供価値の核となる「データ」に対して、これまで以上に向き合っていきたいと考えています。お客様への価値提供につながるデータ活用とは何か。その原点に立ち返り、BtoB市場における購買体験をアップデートするべく、大胆かつ謙虚に、大きなチャレンジをしていきたいと思います。

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