北九州市立大学とウイングアーク1stは、教育研究において連携し、人的・物的資源の交流を促進し、地域社会の人材育成と経済発展に貢献することを目的とした産学連携協定を締結した。
とくに北九州市立大学が2027年4月に開設予定である「情報イノベーション学部(仮称・設置構想中)」において、協働で教育を行い、情報工学の先端技術を駆使する高度人材、GX推進や地域社会の課題解決に寄与するデジタル人材の創出を目指す。
本取り組みの背景と目的
北九州市立大学は、デジタル人材需要の高まりを受け、2027年4月に新学部となる「情報イノベーション学部(仮称・設置構想中)」を開設する。この新学部では、市内企業と連携した実践的な教育を展開し、高度なデジタル人材を創出することを目標としている。その目標実現のため、多くの企業と連携したPBL(Project Based Learning)をカリキュラムに組み込み、IT企業などが集積する小倉都心部(旦過)に新キャンパスを建設し、企業と共同で教育が行いやすい環境を整備する。
ウイングアーク1stは、データ活用のプロフェッショナル企業として、さまざまな企業・官公庁の業務効率化や業績向上を支援してきた。2020年にはギラヴァンツ北九州とパートナー契約を締結、2023年には北九州市と地域企業のDX・GX推進、スタートアップ支援や企業誘致、デジタル行政の推進などを進めるための包括連携協定を締結し、2024年7月からビジア小倉にその拠点となる「地域創生ラボ」を創設している。
このような双方の将来に向けた取り組みを踏まえて、産学連携協定を締結し、実際のビジネスにおける課題解決能力を身につけた地域社会が求める即戦力の人材を創出することを目指す。
ウイングアーク1stは、「情報イノベーション学部(仮称・設置構想中)」の授業料に対して最大全額を支給する奨学金修学支援を実施する。また、共同教育とし、リアルデータの収集・解析を実施するフィールドワークやアントレプレナー教育をカリキュラムにも盛り込み実践していく予定。同プログラムは、学生の実践力を養成し、総合的な社会人基礎力を身につけることを目的としている。