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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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SalesZien Day 2025 Winter

2025年1月28日(火)13:00~18:20

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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イベントレポート

インサイドセールスから染み出して「良い衝突」を起こす 価値を最大化する組織づくりと既存データ活用

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 2024年10月11日に開催された「Inside Sales Conference 2024」。「事業成長にインサイドセールスは必要なのか」をテーマに掲げ、当日は約1,000名以上の参加のもと、ビジネスにおけるインサイドセールスの価値について意見が交わされました。本稿では、IVRy 工藤慧介氏、ユーザベース 畑佐拓哉氏が登壇し、Smapo 蔭山明里氏がモデレーターを務めたセッション「インサイドセールスを最大限に活かせているか? 急成長企業の裏にある既存データ活用戦略とは」の様子をお届けします。

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インサイドセールスは組織を「循環」させる

蔭山(Smapo) スマートキャンプが発行した『インサイドセールス業界レポート2023~2024』では、インサイドセールスが抱える課題として、第1位に「データを使いこなせていない」、第2位に「セールス部門との連携不足」が挙げられています。本セッションではユーザベース 畑佐さん、IVRy 工藤さんと、これらの課題をひも解いていきたいと思います。 

 最初のテーマは「インサイドセールス組織の立ち位置」。ユーザベース、IVRyでは、どのようなインサイドセールス組織をつくっているのでしょうか?

株式会社Smapo 代表取締役 蔭山 明里氏
株式会社サイバーエージェントに新卒入社。インターネット広告事業に従事後、海外留学・インターネット企業を経て株式会社マイクロアド海外拠点(香港)の立ち上げを行う。 2019年に株式会社Smapoを創業、代表取締役に就任。BtoB向けのギフト施策プラットフォーム「SendWOW」を展開している。

畑佐(ユーザベース) インサイドセールスは、マーケティングとセールスの両方を理解して調整するクッションの役割があると考えています。そのためにはインサイドセールスがマーケティングやセールスへ染み出していかなければなりません。たとえばマーケティングに対してメール施策やリスト作成を提案し、セールスに対しては、デモンストレーションを行い顧客のニーズを喚起してからトスアップする。ここまで踏み込むと部門間の連携が良くなるだけでなく、インサイドセールスという役割の社会的価値も向上していくと思います。

 とくにセールスとの連携は、「基準」がないと難易度が上がります。ユーザベースでは、マーケティングが創出したMQL(Marketing Qualified Lead)に対して、架電する必要性があるかどうかインサイドセールスが目検で判断するTQL(Teleprospecting Qualified Leads)をファネルに組み込んでいます。その際、「ターゲット企業」かどうか、部署や役割といった「ペルソナ」、さらにBANT情報を加えた6つの要素をセールスと合意し、トスアップするクライテリア(基準)を定めていることで、セールスやマーケティングと「ペルソナが合っていないから架電しません」といった会話ができる。これをクライテリアを定めず属人的に行うと、連携がうまくいかなくなってしまいます。

工藤(IVRy) クライテリアはどのように決めていくと良いでしょうか。

畑佐 インサイドセールスのフェーズによるのではなく、セールスのリソース次第だと思います。セールスのリソースがあるならどんどんトスアップして、逆にリソースがないならクライテリアを高くしてトスアップの数を抑える。そのように調整すると良いのではないでしょうか。

株式会社ユーザベース 法人営業・マーケティング支援ドメイン セールス責任者 スピーダ 戦略コンサルティング セールス・マーケティング改革支援 ディレクター 畑佐 拓哉氏
2008年にNECのグループ会社でSEとしてキャリアスタート。その後、SFAのスタートアップ企業へ営業として従事 パートナー営業、関⻄エリアの立ち上げを実施。2017年にはマーケティングオートメーションベンダーへ転職 エンタープライズ企業の開拓と営業マネジメントを担当。2019年 ユーザベースにジョイン、ABMの拡販、営業リサーチ(旧FORCAS Sales)のサービスを立ち上げ、現在はインサイドセールス~フィールドセールスを管掌。

蔭山 クライテリアはどのぐらいの頻度で見直しているんですか。

畑佐 ちょくちょく見直していますね。セールスのリソースは週次で状況が変わりますから。インサイドセールスがトスアップする件数を増やしたり減らしたりこまめに調整することで、組織全体が循環していくと思っています。インサイドセールスのメンバーにも、「自分たちが調整を担うことで、セールスや組織全体を動かしている」くらいの意識を持ってほしいと伝えています。

次のページ
時間軸が“逆行”するMQLを設定⁉

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この記事の著者

SalesZine編集部 高橋愛里(セールスジンヘンシュウブ タカハシアイリ)

1992年生まれ。新卒で総合情報サービス企業に入社し、求人広告の制作に携わる。2023年翔泳社入社。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://saleszine.jp/article/detail/6529 2024/11/20 07:00

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