AI会社やAIサービスの選定を支援するコンシェルジュサービス「AI Market」を運営するBizTechは、AIエージェントの認知度や利用動向の調査を実施し、レポートを公開した。

「AIエージェント」の認知率は59.25%、ビジネス現場での浸透が進む

AIエージェントという言葉を、「知っている、あるいは聞いたことがある」と回答したビジネスパーソンは全体の59.25%だった。一方で、「知らない」と回答した人は40.75%となり、約4割がまだその概念に触れていないことも明らかになった。
20代の認知率がもっとも高く、若年層を中心にAIエージェントが浸透

AIエージェントという言葉の認知率は、20代が66.3%でもっとも高く、他の年代を上回る結果だった。デジタルネイティブ世代を中心に、生成AIやAIエージェントへの関心や理解が進んでいることがうかがえる。
約半数がAIエージェントの導入を前向きに検討、またはすでに導入済み

AIエージェントを「すでに導入している」と答えたビジネスパーソンは16.03%、「現在、導入を検討している」も16.03%、「今後導入を検討する予定である」とした人は17.72%で、これらを合計すると全体の49.79%が導入済みまたは前向きに導入を検討していることがわかった。
「顧客対応」業務の自動化に期待

AIエージェントを活用したい業務としてもっとも多く挙げられたのは「顧客対応」で、全体の16%を占めた。FAQの自動応答や問い合わせ対応といった反復的な業務をAIで担わせることで、人的コストの削減や対応品質の均一化が期待されていることがわかった。
AIエージェント導入の主目的は「業務効率の向上」と「コスト削減」

AIエージェントの導入によってもっとも期待されている効果は「業務効率の向上」で、全体の28.9%を占めた。続いて「コスト削減」が26.3%と高く、企業がAIエージェントを導入する際には、日常業務の自動化や省力化による業務最適化を主な目的としていることがわかった。
【調査概要】
調査期間:2025年5月21日
調査方法:インターネット調査(Freeasy)
調査対象:全国の20〜65歳、男女、ビジネスパーソン(会社員(正社員)、経営者・役員、公務員)
有効回答数:400名(年代刻みで回答者を均等割当)