成約までのあらゆる情報を1ヵ所に集約する
発表会の中盤では、「Handbook X」の機能や使用感が解説された。「Handbook X」は「商談の決め手は、ひとつじゃない。」というキャッチコピーを掲げ、アプリ上であらゆるコンテンツを登録したうえで、それらの閲覧・共有までが完結できるサービスだ。なお、同サービスはアプリストアを経由してインストールをすれば、その場ですぐに使い始めることができる「気軽さ」も強みのひとつ。加えて、商談時に複数の専用アプリを立ち上げることなく、ひとつのアプリ上で完結させることができる点もアピールポイントとして強調された。
登録したコンテンツは、自分自身が閲覧(情報確認)する用途で使用することも可能であるほか、商談の際に情報提示において複数のアプリの切り替えなどに手間取ることなく、スムーズに顧客に資料を見せたり、モニターに投影してプレゼンをしたりすることができる。なお、オンライン会議の場面でも、アプリ自体を画面共有することで多種多様なコンテンツを用いたプレゼンをひとつのアプリ上で完結することもできるという。
登録できるコンテンツはPDFはもちろん、動画や写真、音声など多岐にわたる。また、YouTubeやウェブページのリンクを「Handbook X」上に登録すれば、アプリ上でそのままコンテンツを閲覧することができる。
平野氏は、商品のカタログや説明動画、比較データや分析データ、業界の最新のニュースなど、各所に分散された「商談に必要な情報」をひとつのストーリーブックに集約させる活用事例を紹介することで、商談をより円滑化する「Handbook X」の活用イメージを示した。
コンテンツを登録する際には、まず「ブック」を作成する。これは、パソコン内のフォルダのようなもので、名前を付けて表紙画像を設定。作成したブック内にPDFや動画などのコンテンツを格納していく流れだ。コンテンツ登録はクラウド連携も可能であるため、BoxやGoogle Driveなどのストレージサービスから直接コンテンツを追加することもできる。
また、登録されたコンテンツはローカルの「Handbook X」アプリ内にダウンロード(格納)された状態になるため、音声や動画を再生する際はオフラインであってもアプリさえ開くことができれば閲覧できる状態になる。 平野氏は「テクノロジーを初めて営業活動に取り入れる方はもちろんのこと、もともとタブレット端末を用いた営業活動を行う方も、さらに一歩未来に進んでいけるように支援していきたい」と展望を語った。