ユーザベースは、市場調査や競合分析のためのタスクを自律的に遂行する、経済情報に特化したAIエージェント「Speeda AI Agent(スピーダ AI エージェント)」を2025年夏より順次提供開始することを発表した。

ユーザベースは、2008年の創業より一貫して「経済情報」を軸にビジネスを展開してきた。その過程で構築した経済情報基盤(データ・コンテンツ・ナレッジ)を活かして、生成AI時代のユーザーの理想に応える、AIエージェントSpeeda AI Agentを開発した。
近年の生成AI技術の進化は、各企業のビジネス革新を進めた一方、重大かつスピーディな情報収集・分析・意思決定・実行が求められる業務において、汎用LLMは正しさ(正確性)、深さ(専門性)、やさしさ(簡易性)において課題を残している。
Speeda AI Agentはこのような課題を解消するために、これまで「スピーダ」が提供してきたユーザー体験を一新。多くの時間と専門性を要した情報収集・分析業務を効率化して、複雑な経済情報を、意思決定と実行の力へと変えることを目指す。
特徴

Speeda AI Agentは、「ユーザーの業務目的に合わせて重要なインサイトを提供するエージェント」「情報源の特性に応じた処理を行い本当に価値ある情報を提供するエージェント」のふたつを相互連携させ、さまざまな経済情報を構造化することで、横断的な比較・分析を可能にする。
そのため、専門性のある人にしか遂行できなかったタスクであっても、ユーザーはシンプルな操作で業務依頼を行うことができ、アウトプットを得ることができる。

また、Speeda AI Agentは、ソーシャル経済メディア「NewsPicks」と連携することで、ユーザーの洞察をサポートする。
サービスの提供方法
1.デスクトップだけでなく、モバイルアプリでも利用可能
Speeda AI Agentは、ウェブブラウザだけでなく、意思決定者が移動中に相手先の企業情報をインプットできるように、モバイルアプリも展開も予定している。また、コミュニケーションツールなどへの連携も予定している(詳細は順次発表)。
2.「NewsPicks」内でも利用可能
Speeda AI Agentは「NewsPicks」とも連携する予定。決算やM&Aなどのイベントサマリーを提供することで、NewsPicksユーザーは、フォローしている企業や業界の動向を把握しやすくなる。
3.API連携による基盤ソフトウェアへのデータ提供
Speeda AI Agentは、各企業の基盤となっているソフトウェア(Salesforce等)や自社生成AIシステムとAPI連携することが可能。そのため、ユーザーは使い慣れている基盤ソフトウェアから、Speeda AI Agentが情報収集・分析した経済情報を活用することができる。
4.Agent to Agent(A2A)による価値の向上
他社のAIエージェントと安全に情報を交換し、アクションを調整することを可能にする。単独のAIエージェントでは解決できない課題にも対応し、ユーザーのさらなる業務効率化の実現、イノベーション創出に貢献する。