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2025年7月24日(木)13:00~18:20

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リスキリング施策で重視するスキル「AI活用」が初めてトップに/パーソルイノベーション調査

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 パーソルグループのパーソルイノベーション Reskilling Camp Companyが展開する、リスキリング(※)支援サービス「Reskilling Camp(リスキリング キャンプ)」は、全国の企業に勤めている人を対象に、「リスキリング施策」に関する定点調査を四半期ごとに実施している。

 10回めとなる今回は、定点観測に加え、DX人材の獲得・育成状況や方法などを調査し、その結果を発表した。

※本調査でいうリスキリングとは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定義している

リスキリング施策の実施率は継続して約40%の傾向を維持

 所属企業において、「直近1年の間で、従業員のリスキリング施策に関する取り組みを行いましたか︖」と質問したところ、「実施した」との回答は、前回の41.7%に比べ2.8ポイント上昇して44.5%となり、昨年同月と比較しても高かった。

 企業規模別でみると、大企業では、「実施した」との回答が64.6%と前回の63.3%に比べ、1.3ポイント上昇し、中小・スタートアップ企業では、38.3%(前回33.4%)となり、4.9ポイント上昇しており、リスキリング施策は、引き続き大企業が先行して取り組んでいるものの、中小・スタートアップ企業でも取り組みを実施する企業が増えてきていることがわかった。

 業種別でみると、「実施した」との回答は製造業において66%(前回61.8%)と4.2ポイント増加し、情報通信サービス業26%、その他42.7%と比較して、取り組み状況が高いことがわかった。

リスキリングで重視するスキルとして「AI活用(ChatGPT等)」が初めてトップに

 所属企業が取り組むリスキリング施策において、「重視されるスキルは何ですか?」と質問したところ、全体1位は「AI活用(ChatGPT等)」で33.3% 、2位は「セキュリティ」で30.5%、3位は「ITプロジェクトマネジメント」で30.2%という回答だった。

 今回の調査で初めて「AI活用(ChatGPT等)」が重視するスキルのトップとなり、生成AIの発達に伴って、それらを活用するためのリスキリングが重要視されていることがわかる結果となった。

 企業規模別でみると、大企業の1位は「ITプロジェクトマネジメント」で40.6%、同率で2位「AI活用(ChatGPT等)」と「セキュリティ」が39.1%に対し、中小・スタートアップ企業の1位は同率で「AI活用(ChatGPT等)」と「ビジネス構想」が27.8%、3位は「アプリケーション活用」で26.5%という回答だった。

 全体の調査結果同様、企業規模に関わらずAI活用がリスキリングを実施する上で欠かせないスキルのひとつになっていることがわかった。

リスキリングの対象となる人材の所属部門は、1位「情報システム、ITシステム」2位「経営企画」3位「人事」

 所属企業が取り組むリスキリング施策において、「リスキリングの対象となる方は主にどのような部門に所属していますか?」と質問したところ、全体での1位は「情報システム、ITシステム」で45.3%、2位は「経営企画」で42.1%、3位は「人事」で35.8%という回答だった。

 企業規模別でみると、大企業の1位は「情報システム、ITシステム」で55.6%、2位は「人事」で39.1%、3位は「経営企画」で38.3%に対し、中小・スタートアップ企業では、1位は「経営企画」で45.7%、2位は「情報システム、ITシステム」で36.4%、3位は「人事」で33.1%という回答だった。

 大企業ではIT関連部門が変革のけん引役として位置づけられ、中小・スタートアップ企業では「経営企画」がトップとなるなど、経営陣との距離が比較的近い中小・スタートアップ企業特有の結果であり、限られたリソースの中で経営判断に関わる中核人材としてのリスキリングであることがうかがえる。

リスキリング施策における主な失敗例として「研修内容と実務のミスマッチ」

 所属企業におけるリスキリング施策の失敗例について質問したところ、全体の1位は「研修・学習内容が実務にマッチしていなかった」で45.6%、2位は「従業員任せになり、成果に繋がらなかった」で37.2%、3位は「対象者が学習を完了できなかった」で35.1%という回答になった。

50%弱の企業でDX人材(※)の確保・獲得ができていない状況

 所属企業においてDX人材を確保・獲得できているかについて質問したところ、「はい」と回答した人は39%、「いいえ」と回答した人は46.6%で、半数弱の企業でまだDX人材の確保や獲得ができていないことが明らかになった。

※DX人材の定義:経済産業省デジタルスキル標準を参照

DX人材の確保・獲得方法としては「社内育成・研修」がもっとも多いことが明らかに

 所属企業においてどのようにDX人材を確保・獲得しているか質問したところ、1位は「社内育成・研修」で62.8%、2位は「出向・転籍」で53.2%、3位は「中途採用」で42.4%という回答だった。

 業種別でみると、製造業において1位は「出向・転籍」で61.4%、2位は「社内育成・研修」で54.2%、3位は「中途採用」で44.8%だったのに対し、通信情報サービス業では、1位は「社内育成・研修」で84.6%、2位は「中途採用」で41.1%、3位は「出向・転籍」で41%という回答だった。

リスキリング関連の社内異動・転職は「社内異動型リスキリング」の認知度がトップ

 リスキリングに関連する社内異動や転職について質問したところ、1位は「社内異動型リスキリング」で34.8%、2位は「個人主導型リスキリング転職」で27%、3位は「新卒育成型リスキリング」で23.2%の順番で世の中に認知されていることが明らかになった。

【調査概要】

調査手法:インターネットリサーチ Fastask(ジャストシステム提供)でアンケート調査を実施

調査対象:全国の企業に勤めている人

調査期間:2025年5月1日~5月8日

対象人数:660名

企業属性:

大企業(従業員数が300人以上の企業)

中小企業とスタートアップ:従業員数が300人未満で、新規事業開発と成長を経営の主軸に置かない企業と、従業員数が300人未満で、新規事業開発と成長を経営の主軸に置く企業。大企業の子会社やグループ会社は含まれない。

  • 製造業:電子部品・デバイス・電子回路製造業、情報通信機械器具製造業、
  • 電気機械器具製造業(上記に含まれないもの)、その他製造業
  • 通信情報サービス:通信業、情報サービス業、その他の情報通信業

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