BtoB営業で「自己紹介URL」を活用するために
前回の記事「営業力はコンテンツでカバーできる! 『売れない』『会えない』営業を救うコンテンツセールスとは」でお伝えした「個人単位で行うマーケティング活動」のひとつとして、今回は「自己紹介URL」を紹介します。
個人としての影響力をビジネスの場で最大限活用するうえで、「自己紹介URL」は必要不可欠である、というのが私の持論です。たとえば、採用活動でも、かつては求人媒体への掲載が主流でしたが、昨今はリクルーティングを自社サイトで実施する流れに移行し始めています。同様に、マーケティング活動もSNSを中心に個人単位のメディアに移行されるなど、個別のオウンドサイトの必要性が高まっているのです。
とはいえ、実際にTwitterやInstagramをBtoBの営業活動で活用することが非常に難しいことからもわかるように、自己紹介URLを作成する心理的ハードルや難易度は高いです。そうした中で、どのような自己紹介URLを作成し、活用するべきかをご紹介します。
自己紹介URLとは、自分自身の「商品ページ」
自己紹介URLとは、自分や自分の情報に対してアクセスができるウェブページです。ここでは、必ずしも生年月日や趣味・プライベートをさらけ出す必要はありません。あくまでビジネスにおいて自分を商品と見立てた際の、「商品ページ」であるとご理解ください。
立派な自己紹介文をいちから作成する必要はありません。大切なのはブラウザで確認・共有・アクセスできる状態であることです。無論、問い合わせ用のフォームなども用意したほうが良いですがマストではありません。有名人ではない一介のビジネスパーソンであれば、自然検索での問い合わせは滅多に来ないためです。しかし、企業が個人に仕事を依頼する際にSNSのDM(ダイレクトメッセージ)でのやりとりはNGであるケースも少なくないため、個人ページに問い合わせフォームを用意することで機会損失を防ぐことができます。
Twitterもひとつの自己紹介URLです。ビジネス利用に耐えうるアカウントとして運用されていれば問題ありません。とはいえ、1、2年投稿されていないアカウントは有効ではありません。逆に頻繁にTwitterを更新する場合は、あなたの氏名で検索をかけられた場合、上位表示される可能性が高いです。その際、ご自身の思想や考え方がお客様にとって不適切であるととらえられた場合に、機会損失を生む可能性があることを留意する必要があります。
私が推奨しているのは、あくまで「商談につながる」ページを用意することです。ウェブページでなくともLinkedInやFacebookなどのSNSをプロフィールページとして活用しても良いでしょう。経歴や実績を詳細に記載しておけば、ご自身の実績が持ち運び可能な「資産」となり、ビジネスチャンスを拡大することができるためです。