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企業の競争力を高める「営業DX」とは? 日本の営業組織の未来を探る powered by SalesZine

2024年4月18日(木)14:00~15:30

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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顧客起点のビジネスはどう実施する?インバウンドの思想を取り入れた成功事例(AD)

コロナ禍でも顧客数85%増 HubSpotのトップセールスが体現する顧客が求めるインサイドセールス

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 HubSpotが実施した「日本の営業に関する意識・実態調査」によると、コロナ禍を受けて営業活動への意識が売り手、買い手ともに大きく変化している。特に、「非訪問営業が好ましい」と考える買い手の割合は、前年の調査から逆転している。非訪問の営業として「インサイドセールス」に取り組む企業も増加しているが、いま顧客が本当に求めている営業スタイルとはどのようなものなのか。HubSpot Japanの2020年の実績に大きく寄与した足立直矢さんにお話をうかがった。

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コロナ禍で生まれた買い手と売り手のギャップ

 HubSpotでは2019年から「日本の営業に関する意識・実態調査」を実施、公開している。この2020年版では、コロナ禍の影響が如実に現れる結果となっている。

 売り手側の回答をみると「訪問型営業が(リモート営業より)好ましい」とする回答が、2019年は63.1%であったのに対し、2020年は48.2%に減少した。一方、「リモート営業が好ましい」との回答は、2019年の10.7%から2020年は21.8%へと増加している。非訪問営業を好むケースも着実に増えているが、売り手側では訪問型営業を好む傾向も強い。

 買い手側の回答をみると、2020年版では「リモート営業が好ましい」と考える人(38.5%)が「訪問型営業が好ましい」と考える人(35%)を上回った。2019年版ではそれぞれ21%、53.7%だったため、1年間で買い手側の意識は逆転したことになる。また2020年版では、非訪問の営業を提案された場合に「特にマイナスの印象を感じない」と回答した人は38.8%となっている。

 

 調査によれば国内のインサイドセールス導入率は37.4%であり、このうち直近1年以内に導入した企業は44.97%となっている。しかし成約率でみると、インサイドセールス導入企業の平均成約率が42.2%であるのに対し、非導入企業では39.1%と、インサイドセールスの導入有無による、成約率の大きな差は見られなかった。

 顧客は非訪問型の営業を好ましく思っているものの、手法だけを求めているわけではない。調査では「どのような営業担当者が、買い手にとって誠意のある営業担当者だと思うか」という問いに対し、「できないことを明確に伝えてくれる」(40.4%)「社内でも気づいていない課題を発見し、解決策を提案してくれる」(38.4%)「自社のアピールより顧客の課題ヒアリングを重視している」との回答が上位を占めている。

 営業担当者に顧客がいま求めているのは、非訪問型という手法になってもこれまでどおり顧客にとって誠意のある営業担当者でいることだろう。

 CRMプラットフォームを提供するHubSpot Japanは「営業全員がインサイドセールス」の組織でコロナ禍においても顧客数は前年比85%と大幅に成長している。まさに顧客に求められる営業を体現している組織だと言える。今回はHubSpot Japanの中でも、飛び抜けた成績を記録している足立直矢さんに、非訪問営業において重要な顧客目線の「インバウンドセールス」の考え方や同社の取り組みについてお話をうかがった。

アウトバウンドセールスで感じた疑問

――まず、足立さんのキャリアについて教えてください。

メーカーの海外営業からキャリアをスタートしています。新規市場開拓も積極的に行っていましたが、既存顧客への深耕営業が主でした。生意気な自分を根気良く育成していただいて感謝しかない一方、入社して4年経ったころ、このまま海外営業のキャリアを続けていくか、あるいは別のタイプの営業を経験し今後の選択肢を増やしていくかと悩み、結果的にSpeeeというスタートアップ企業に転職しました。新規事業のアウトバウンドセールスに興味があって、自分で売上をつくっていく実感を得たかったという思いからです。事業立ち上げのカオス感の中で新規開拓営業の楽しさに気づき、また初めてさまざまなITツールにも出会って、刺激的でやり甲斐のある日々でした。

 
HubSpot Japan Growth Specialist 足立直矢さん

お客様からご期待をいただくことが増えた反面、また違ったかたちで顧客貢献をしていきたいと考えるようになりました。そんなときに、たまたま留学していたときのクラスメイトがHubSpotのシンガポールに勤めていることを知りました。そのクラスメイトがHubSpotについて、また「インバウンドセールス」について教えてくれて、これが実現できたら営業としてとても面白いし、お客様にとってもメリットがあると感じました。そうしてHubSpotに入社したのですが、実際に働いてみるとお客様の定着率がまったく違ったのです。

高い定着率の実現はHubSpotがインバウンドセールスを実施しているからなのですが、それも営業組織だけで行うものではなく、マーケティング、セールス、カスタマーサクセス、すべてのチームがインバウンドに基づいた施策を展開しています。

――インバウンドとアウトバウンドについて、HubSpotではどのように定義しているのでしょうか。

一般的には、インバウンドといえばコンテンツマーケティング、アウトバウンドといえばテレアポや飛び込みなど、手法ベースで区別されていると思いますが、HubSpotでは、手法ではなく思想の違いとして定義しています。インバウンドとは、先にこちらからお客様へ価値を届けて信頼関係を構築して、お互いが成長できる状態を目指す思想です。一方、アウトバウンドはお客様から先に価値を引き出すことを重視した思想です。

HubSpotのインバウンドなインサイドセールスをもっと知りたい方に!

 インバウンドの思想をもとに全員インサイドセールスの体制で商談を完結させ、リモート環境でもコミュニケーションをとり事業成長を実現しているHubSpot Japan。同社が提供する資料『インサイドセールス活用法ガイドブック』では、「非訪問型の営業でも訪問と同じように顧客へ価値提供する」ための組織づくりの方法が解説されます。インサイドセールスの導入や運用に悩みを抱えている方はぜひ、こちらからダウンロードして組織での議論にご活用ください!

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顧客は商談前にフローの50%を終えている? 営業に求められるもの

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この記事の著者

SalesZine編集部 宮田華江(セールスジンヘンシュウブ ミヤタハナエ)

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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

吉澤亨史(ヨシザワコウジ)

元自動車整備士。整備工場やガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとして独立。以後、雑誌やWebを中心に執筆活動を行う。パソコン、周辺機器、ソフトウェア、携帯電話、セキュリティ、エンタープライズ系など幅広い分野に対応。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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